世帯の文化に沿うために

公開日: 2017/11/17 今週の雑感

現場において、クライアントのかかえる問題を個別化せず定型的な課題解決策を安易に提示することは、ケースワークの7原則の個別化の原則にも反するし、加えて、相手の尊厳を傷つけてしまいかねない。


人やその家族には長年生きてきた中で獲得した問題認識の仕方、問題解決のパターンなどがある。
世帯構成員のあいだで共有された世帯の文化とでもいうべきもの。これは、クライアントの過去と現在について教えてもらわないとわからないものは多い。
面接技術の質問の型で、クライアントが対峙している問題について、初発、頻度、都度過去のどのように対処してきたか、うまく対処できたときはどのような条件が揃っていたかなどを聞く、というは教科書的だけれども、そのプロセスが相手を尊重することにもつながる。
上記はアセスメントのための情報収集のプロセスだけれども、「人やその家族には長年生きてきた中で獲得した問題認識の仕方、問題解決のパターン」を教えてもらうことができれば、可能な限り世帯の文化に沿った方法を選ぶことは適切な介入に近づき、かつ、相手に敬意を払いエンパワメントすることにもつながるようにおもう。

他者の人生のいっときに沿うということは、丁寧に慎重に、少し臆病なくらいがちょうどいい。
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