2017/11雑感

公開日: 2017/11/14 今週の雑感

本日は新規連携協働事業に関連した打ち合わせ。

就労継続支援A型の事業所で、当該地域の障害、精神保健福祉事情について伺い、見学もさせていただいた。

・地域において組織横断の他職種チームの力は、いくら顔をあわせようとも、1人の人をともに支えたという経験、プロセスを通してしか向上しない。チーム連携やら、顔の見える関係やら、耳障りのよい言葉に逃げるな。

・かつ、地域や社会の眼差しを変えていくためには、まずは当事者の近くにいるチーム構成員の目線合わせ、支援観の擦り合わせが必要。


などという話を、70代の大御所PSWの方とゆるりと。
事業としても、援助者としても、よい機会に育てたい。

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先週は負荷の強いケースが多かった。
対人援助の現場ではクライアントが有する課題に合わせたスピードが求められ、スピードはときに命に直結する。
急ごしらえでも仮説を立てた上で情報収集をしないと、必要のない情報まで集めることに時間をかけ、その過程で情報は腐り、仮説の強度はあがらず、結果、適切な関わりが打てず、クライアントの有する課題はより複雑化、重篤化する。
人も環境も日々刻々と変化する。
情報はナマものなので、収集に時間をかけすぎてしまうと、腐る情報が出てくる(情報の使用期限が切れ、また新たに情報を取らねばならなくなる)
仮説精度を高めようと情報収集に時間をかけ過ぎればスピード感が損なわれしまう。
丁寧な情報収集は必要だが、「なんのための情報収集なのか」を常に問うておかないといけない、ということを改めて痛感する。

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ケース経験と、ケースの振り返りを反復することで、援助者としての筋力はトレーニングされる。

医療機関時代は常時30名程度、生活場面面接をのぞく対面の面接延べで60件/月以上、経験させてもらえる環境にあった。

いま、絶対的に母数が少なくなる中、自身の質の向上をどう図るか、ということは現場に立ち続ける以上考え続けなければならない。それは目の前にいるクライアントに対する責任でもある。日々1ミリでも、関心と思考と行動のフィールドを広げていくことができなければ、劣化はすでにはじまっている。

ケース数が少なければ、質の向上のためには、1つのケースから学びを吸い尽くす程度をより高めるほかない。

獲得してきた自身の型やパターン処理を疑い、一旦脇におき、1つのケースから学べることを増やしていくために、やはり、スーパーバイザーの存在は大きいのだ、と思う1日だった。
ケースから学ぶという姿勢を貫き、振り返り、また現場に臨む、その繰り返しが、援助者に還してくれるものはあまりに多い。

そして、実践はつづく。
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