理性の公的使用

公開日: 2015/08/24 SCA 思索 勝手にブックレビュー 読書記録


先日お会いした当事者団体の方が「SCAとであれば、もっと多くの人に自分たちが届けたいものを届けることができると思った」という言葉をくれました。


カントの「理性の公的使用」という、自分が物事を為す時に常に織り込んでいるひとつの思想があるのですが、それが言外に伝わっていた人がいたことが、とても嬉しく感じたのです。

「理性の公的使用」とは、ざっくり言うと、職務など、自らが属する集団や組織の中で自らに配置された地位や業務から離れて、「自分が生きている社会の成員」として、自らの理性を用いる、という意味です。(これは、理性を知性とも置換できると思います)
逆に、職務など、自らが属する集団や組織の中で自らに配置された地位や業務に従って振舞うことを「理性の私的使用」と、カントは言っているのですが、このことを社会人2年目くらいに知ったとき、自分はソーシャルワーカーとして「理(知)性の私的使用」しかできていないのだな、と思ったことを思い出します。

SCAという資源は、常に社会に対してひらかれていて、それを活用したいと思う人たちに使ってもらうことで、それはカントのいう「SCAという資源の公的使用」を体現することにもなるのだ、と。まだまだ米粒程度ですが。

何事も、様々な思想がミルフィーユのように何層にも織り込まれているものが、私はとても好きです。

その思想に気づいたとき、そのもの自体だけでなく、それを生み出した人間の思考の一旦を垣間見たように感じ、その人が生きていた時間・歴史との接続感のようなものを私は覚えるのです。



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