ソーシャルワーカーとして”生産性を上げる”という意識を持とう!

公開日: 2014/05/30 MSW 教育 業務改善 思索



「忙しい」が口癖の先輩や後輩はいませんか?
そして、自分自身が「忙しい」と口にしていませんか?

もし、そうであれば、一度、自分の業務量と労働時間について考えてみることをおススメします。

本エントリでは、「ソーシャルワーカーとして”生産性を上げる”という意識を持とう!」と題し、そのメリットについてお伝えしていきます。


………………………………………………………………

<目次>

1.生産性ってなに?
2.なぜ、生産性を上げる必要があるのか?
3.ソーシャルワーカーとして生産性を上げるために

………………………………………………………………

1.生産性ってなに?


ソーシャルワーカーの仕事において「生産性」とかいう言葉はあまり聞くことがないし、馴染まないように思う人もいるようですが、それはおかしなことです。


生産性(大辞林より)
生産のために投入される労働・資本等の生産要素が生産に貢献する程度。生産量を生産要素の投入量で割った値を表す。


労働資本は、時間であり、生産量とは業務量と言い換えることができます。


業務量(アウトプット)変わらないのに労働時間(インプット)も変わらないのであれば、いつまで経っても生産性は変化しません。それはすなわち、成長ゼロです、と公言してるようなものです。



2.なぜ、生産性を上げる必要があるのか?


業務内容によって多少の差異はあると思いますが、例えば、急性期病院のソーシャルワーカーの場合、担当ケースが20件→30件となれば、業務量は変化したと言えます。
業務量は増えたけれども、労働時間が変わらなければ、生産性は向上したと言えます。


私は、もっと時間が欲しいと思った3年前くらいから、仕事の生産性について真剣に考えるようになりました。試行錯誤を繰り返し、当時30時間超えだった月の残業は5時間未満になりました。

当然残業代は減りましたが、浮いた25時間分を未来への投資にあてることができ、結果、得るものが増えたという経験をしています。

読書の時間。勉強の時間。誰かと会って夕飯をゆっくり共にする時間。
これは、消費でも浪費でもなく、未来の自分への投資なのです。

そして、業務時間内での労働生産性を向上することができれば、生み出された時間を、資源を総動員するべき仕事(より困難な仕事)に対して投入することができるのです。




3.ソーシャルワーカーとして生産性を上げるために


「同じ業務量を、より少ない時間で為す」=「生産性をあげる」ために、考え、鍛えたのは、「振り返りスキル」の獲得と「下準備の習慣化」の2つでした。これは生産性をあげるために効果覿面でした。


振り返りスキルについては、今年出版予定の書籍内で詳しく触れる予定です(宣伝。笑)


下準備の習慣化は、仕事で一手を打った際に起こりえるパターンを3つくらい想定しておき、その上で考えられ得る準備をした上で仕事をすることの習慣化です。

(私は、ワーキングマザーである先輩からこのスキルを盗みました。保育園のお迎え等で仕事のタイムリミットが決まっている先輩の仕事から学ぶことはたくさんありました。これはまた改めて別エントリで記せたらと思っています)


明日予定されている仕事がわかれば下準備ができます。
ですから、最低限帰宅する前に、明日のやることをリストにしておきましょう。簡単な箇条書きで構いません。

下準備が出来れば、本番で想定され得る様々なパターンに対応できます。
そうすることで、労働時間を減らすことができるし、それで早く帰ることができれば、ライフワークバランスという名のプライベートの充実や未来への投資としてのインプットもできるようになります。


逆説的にいうと、下準備をするためには、パターンの想像ができなければならないとも言えます。

それゆえ、下準備を繰り返していくと、「想像力が鍛えられ、自身の仕事の分類化もなされ、結果、自身のスキルが体系化され、埋めきれない隙間を想像力で埋める」という勝ちパターン的下準備モードができあがるのです。


仕事の下準備をしっかりすることで、ソーシャルワーカーとして働く上での基礎体力も鍛えられていくことに繋がるのです。



【番外編】


仕事以外で、時間を生み出すには「捨てる」ことが大事だと思っています。
ろくに興味も関心も無いことを惰性で続けることをやめて数年が経ちますが、偶然とか思ってもみなかったものとの出会いを惰性の行為の中に見出だすなんていうことは、砂場で砂金を探すようなものなので、少なくとも私はやりません。

生産性が上がらなければ、時間から得られるもの最大化できないし、労働時間が短ければ疲れないので、明日もいいパフォーマンスを発揮できます。加えて、生み出した時間を未来に投資できるので、いいことづくめなのです。

私の場合、一週間の間、平日仕事して、好きな本を10冊くらい読んで、1万字くらいの文章を書いて、土日は人と会う、ということができないと明らかにQOLが落ちるので、それくらいの時間は必ず確保したいと思っていたら、容易に確保できるようになりました。


「何を優先したら、何が満たされれば自分のQOLが向上するのか?」


上記の問いを考えることは、自分の人生の舵取りをどうするか、という問いを直結するのだと私は考えています。



………………………………………………………………………………………………
SCA発のメールマガジン→ご登録はこちらから!
HYのメールマガジンに登録する→登録はこちら

  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A