「実習で得たいと思っているもの(2006年記載)」

公開日: 2016/02/14 MSW 自己覚知



大学4年生時に病院実習をさせていただいた
際のバイザーとして様々なことを教えてくださったソーシャルワーカーの方から事前に出された宿題として、以下の2つがありました。

「自分はどういった人間か」、「この実習で得たいと思っているもの」

前回、「自分はどういった人間か」を恥ずかしながら転載しました。
今回は、2006年当時に書いた「実習で得たいと思っているもの」を転載します。




本実習において具体的に学びたいと思っていることは実習計画書に記した通りであるので、ここではもっと大きな範囲で、本実習で得たいと思っていることを述べようと思う。

私が本実習で得たいと思っているものは、「自分がなりたいと思う医療ソーシャルワーカー像について考える機会」そして、「医療ソーシャルワーカーになる、という確固たる決意を得ること」である。今まで授業や本、または実際に現場で働いている方にお話を伺ったりして、医療ソーシャルワーカーについて知り、考える機会を持つことは多々あったが、現場の中で勉強をさせていただける機会を持つのは本実習が始めてである。


私が医療ソーシャルワーカーに抱くイメージとして根強くあったものの一つとして「受動的である」というものがあった。しかし、現場で働く人々の話を聞くたびに「能動的に仕事をすることもできる」可能性を持つ職業であるという想いが強くなった。



今の私が考えるソーシャルワーカーに必要だと感じるものは「人と繋がる力」「人と人とを繋ぐ力」である。クライアントと繋がる、信頼関係を築く力、そして他機関と自分を繋ぐ力、クライアントと他機関を結びつける力など。力という抽象的な表現ではあるが、自分の中では、この「人と繋がる、繋げる力」というものが持つ力は自分がソーシャルワーカーとして働く上での武器となると思っている。

ある物事に困難が生じたとき、その困難を解決するには、その困難の中心にある人間の、「困難を脱したい」という意志、そしてその困難を抱える人間の環境の変化が必要であると考え、ソーシャルワーカーはその両方に関われると私は思っている。


私は社会に発信をしていくこともできるソーシャルワーカーになりたい。世の中にある多くの困難、理不尽さ、その中心にいる人間が自分自身の力でその困難に打ち勝つことができるための支えに、そしてときには社会に対して、そういった困難の存在を代弁し、発信していくこと。ソーシャルアクションを行うことで、世の中を変えていくことができる。そんな理想を抱いている。

実習前に抱いている上記の想いが、12日間の実習中の中で多くの物事について感じ、考え、一体どのように変わっていくのか。私は私自身の想いの変化から目を逸らさず、自分が考える医療ソーシャルワーカー像を得ることができたら、そして医療ソースあるワーカーになりたいと思う自分の気持ちの根拠を今よりもっと確固たるものにできたらと思う。


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