ソーシャルワーク援助に対する評価は誰がどのように行うのか?

公開日: 2016/01/17 CSW CW MSW SCA イベント


『援助に対する評価は誰がどのように行うのか


みなさんは、このような問いについて考えたことがありますか。
サービス業の多くは、顧客からサービスの評価をフィードバックしてもらう方法をもっておるところが多いですが、ソーシャルワークの現場においては、そのような機会が非常に少ないということは、みなさんも感じていることだと思います。


「クライアントから援助に対するフィードバックを直接してもらうことが難しい」
これは、非対称性の強いソーシャルワークの実践においては、構造的にむずかしい部分もあります。

ですが、ほんとうに、ほんとうに難しいのか。
もし、難しいのであれば、自分が援助をしたクライアントでなくとも、
ソーシャルワーカーの援助を受けた人の話を聞くことで、補完的にそのような場をもつ、という選択肢も考えられるかもしれません。


1/29(金)に渋谷にて開催する「Social Action Drinks」のゲスト
「先天性代謝異常症のこどもを守る会」代表の柏木さんは、
医師、研究者、行政や政治家その他の職種の支援者と協働して、
新生児向けの予防措置のしくみの改革にも邁進した経緯をお持ちです。


私は数回、お会いしてお話を伺っていますが、
柏木さんおひとりで、3つの役割を担っていると感じます。

・病気の子どもをもつ親という「当事者」
・全国の当事者からの相談を受ける「援助者」
・より多くの患者家族を支えるための仕組みをつくる「アクティビスト」


今現在も働きながら、ご家庭、子育てもおこないながら、会の運営・活動を行っています。そのパワーの根源は「危機感と使命感」なのではないか、とお話を聞いていて感じています。


どのような「危機感と使命感」をお持ちなのかを、

ぜひお話を聞き、みなさんにも想像してほしいと思います。

当日は、ご活動の履歴と、今現在の課題についても共有いただく予定です。


みなさんは、現場の外でクライアントの声を聞くことはありますか?
事例やケース検討というかたちで、「わかった気」になっていませんか?

ソーシャルワーカーは、自分の援助への評価を、クライアントから直接フィードバックをもらうことが難しい構造の中で稼働しています。もし、そのことへの自覚がないのであれば、それは、ソーシャルワーカーとしての内省の無さの表れかもしれません。


自分の足でアウトリーチをして、「声」を聞き、学ぶ、考える。
クライアント不在の学びに疑問を抱いている方にぜひ来て欲しいと思います。





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