Books)「職業としての小説家」村上春樹 (著)

公開日: 2015/10/14 勝手にブックレビュー 読書記録


もの凄く面白くて一気に読んだ。なにがおもしろいかうまく言葉にできないけど、「おおおお、おう」となる文章がたくさんで参った。
援助者的には、最終章の「物語のあるところ・河合隼雄先生の思い出」がすごかった。長ったらしいナラティブ論を読むよりもこの10ページを読んだほうがいいと思いましたが、やっぱり、数冊くらいナラティブ論についての本を読んでから、この10ページを読んだ方が「おおお」と腹落ちするように思いました。
情景的には、酒に誘われた時に、彼女なぞいないのにもかかわらず、一発で断れる文句である「彼女と予定があるので」と言っては、近くのスターバックスで2時間くらい本を読んで満足してひとり帰るという、そんなことを繰り返していたの夜のまろどみとか、雨上がりの匂いとか、マグカップの感触とか、を思い出した。とりあえず、読んでよかった。


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