思考と生活を変えるためのシンプルなルール「使わない言葉を決める」
公開日: 2014/06/01 MSW コミュ論 教育 思索
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管理栄養士の幕内秀夫氏著「粗食のすすめ」の中で以下の
ように述べています。
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私たち現代人に必要なのは、「なにを食べるべきか」ではなく、
「なにを食べないべきか」という視点だともいえるのです。
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これは、言葉にも言えることだと思います。日々、どのよう
な言葉を用いて、仕事、生活をするか。それは個人の裁量に
委ねられています。
ですが、言葉はそれを用いる人間が思った以上に、その人自身
のカラダやココロを規定します。(これ以上は専門的な話にな
るのでここでは割愛します)
その上で、「どんな言葉を使うか」を考えるよりも「どんな言葉
を使わないようにするか」ということを考える方が、その選定は
楽になります。
例えば、「だるい」「めんどくさい」などという言葉を口にした
とき、わたしは、その言葉を口にする前よりも、カラダとココロが
どんよりする感じがします。この言葉は、カラダとココロの重しと
なる、私にとってはマイナス要素しかない言葉なので、極力口にし
ないようにしています。
その言葉を口にすると、いい気持ちがしない。その言葉を聞くと、
なんだかイヤな気持ちになる。これは、言葉が人のココロを規定
しようとする働きを、自分自身が拒否している反応と言い換えられ
ます。
そういった生理的に受け付けない言葉を、
それを繰り返すだけで、「カラダとココロが求めていない言葉」を
排することができます。
他者から向けられる言葉をコントロールすることはできませんが、
自分自身が用いる言葉をコントロールすることは可能です。
「使わない言葉」を決める。
ココロとカラダが嫌がっている言葉を排していく。
そうすることで、自分が用いる言葉の質は変わり、それがひいては
行動を変えるということに寄与することになります。
行動科学では、意思「だけ」では行動は変えられないといわれてい
ます。ですが、行動を変えるための素地のひとつとして、自分が使
用している言葉への意識を持つということは有用です。
ぜひ、トライしてみてください!
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