30歳を迎えて

公開日： 2014/05/18 思索 自分史

5/17 三十路に突入しました）

本日無事30歳を迎えることができました。
さくっと備忘録的に今日思ったことを残しておきます。


15歳で助けられた命。
これからは、助けて頂いてからの時間の方が長い人生を歩むことになります。


この10年はものすごく長かったです。
でも、本当に意味のある意義深い時間を過ごすことができました。
出会えた人たち、機会をくれた人たち、遠くから定点観測して応援してくれた人たち、みなさんにありがとうと言いたいです。本当にどうもありがとうございます。


去年の5月17日はSCAを創ることなんて微塵も頭の中にありませんでした。
記録を読み返すに、「ソーシャルワーカーたちに言語化が必要だ」と言い、ワークショップを企画していたようです。

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ここ最近、人生におけるミクロ、メゾ、マクロ、どの段階の”困難”も、それは解決すべきゲームのように思えるようになりました。
困難ケースという呼称は好きではないですが、複雑系のケースに対峙するとき、まずその見取り図をどう描くかが何より大切だと思うのです。ケースワークでも、人生でも、成し得たい未来を逆算思考する上でも、私は頭の中に見取り図を描くことをいつもします。



俯瞰と地平を行き来することができなければ、ケースワークでも「見取り図」は描けません。それは、システム論的に説明ができるものごと全てに言えるように思います。



現場に出てからの自分の振る舞いでたったひとつ褒められることは、現場で感じた疑問を決してそのままにしなかったことです。

「そのままにしない」、というのは「忘れない」ということであり、常に「考える」というテーブルに上げることができる状況下に置いておく、ということであり、簡易的なこたえを与えて、目に見えないところにサヨウナラをしてしまわないということです。

出会った疑問を、「忘れないように」箱に閉まっておいてあげること、それらは時が満ちれば抽象度の高い問いになり、自分の前に顔を出します。そして、その都度、自分は試されてきたように思います。


ひとつひとつ、「そのまま」にしないできました。


イメージを現実化できるか否かは、思考し続けることができる時間により決定するのだと、ここ数年強く思うようになりました。思考時間は現実化可能性を確実に高めるのだ、と。



アイデアは突然降ってくると言うけれど、それを現実化できるかは、準備が物を言うので、アイデアが降ってきたときに、自分の能力不足でそのチャンスの逃すことはしたくないのです。

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自らの欲望・快感回路を書き換え、イメージを現実化することから報酬を得ることができるようになったことは、これから先の人生を生きてく上で本当に好都合でした。



『この10年の変遷を、自分の中で腑に落ちるキレイな数式で書き上げることができたこと。社会の支え手を支えるシステムを創るという使命に対し、「機会の不平等を均す」という人生において成し得たい思想が接続したこと。
それにより、永久機関のようにエネルギーは生まれ、エネルギーを社会に照射できるようになったこと。枷を外すことができるという気づきを得たこと。』



語弊を恐れずに言えば、これこそが、私にとってのリカバリーの過程だったのだと思うのです。自覚的に取り扱うことができること全てに対して、整合性を与えてあげることができるようになったことで、生きていくことがとても楽になりました。



リカバリーの過程は、「取り戻すこと。回復すること」だけではなく、「新たな可能性や未来を創り出す」そのための力を勝ち得る時間でもあったように思うのです。



きっと、この先10年で多くのことが実現すると思います。
そうでなければ、リカバリーした”意味”が無いのですから。



山も谷もあるだろうけれど、全ては用意されていた”イベント”だと思い、楽しんで困難をクリアーしてきたいと思います。



「命という還しきれない贈与を、社会に対しどう返礼するか。」




人生をかけて問い続けるべき「壮大な問い」に対し、やっと手を伸ばせるときがやってきました。今後10年、成し得るべきことを与えられた時間を、どう凝縮し、社会に価値を生み出していけるか。



イメージはもうできている。
あとは、細微なところまで丁寧に、社会の変遷を視界に入れつつ、産み落していくだけ。それは、過去10年に比べたら、もしかしたら、楽な仕事なのかもしれない。


10年後、この文章を読んだ自分は、どんな顔をしているだろうか。
朧げしか想像ができないけれど、たぶん、笑っている。


そう、悲観的な未来予測は必要ない。
強く信じ、考え、行動し、イメージを現実化し続けるのみ、です。