ソーシャルワーカーの社会的認知度を向上させるためにわたしが今できること

公開日: 2013/01/23 MSW 思索




私は医療機関でソーシャルワーカーとして働いている。

この仕事に就いて 6 年目になるが、その間ずっと、自分の仕事に対する社会的認知度が低いと感じてきた。それ ゆえに、この仕事を志す人間が増えない。 そして、労働環境も改善されないのだと考えるに至った。現に仕事につき労働環境への辛さや不満から、12 年で辞めていく人たちを多く見てきた。


 この仕事は人の幸福を扱う仕事ではないが、社会的意義は大きい。貧困、病気、障害、人間関係の問題などを抱え、人生のいっとき、大変な時期にいる人たちの生活の立て直しをサポートするのが仕事だ。しかし、その性質上、不自由なく社会生活を送っている一般の人が、ソーシャルワーカーの存在を知る機会は少ないことも、認知度の低さにつながってしまっている。


とにかく社会的認知度を上げること。それが、ソーシャルワーカーの課題だ。
これを解決するためには、なにか新しい仕組みが必要だ。


その仕組みのひとつとして、ソーシャルワーカーによるメディアの立ち上げを考えている。様々な分野や機関で働いているソーシャルワーカーたちが、自分たちの仕事の面白さと、社会的な存在意義を伝えていくことのできるメディアだ。WEB での発信と実際の交流の場作り を上手く組み合わせた、複合的なメディアを目指したい。


 メディアによって、ソーシャルワーカーの社会的認知度の向上と、若者の就業希望者増が実現できれば、明るい未来を描くことができる。そしてまたメディア自体も、今現在ソーシャルワーカーとして働いている人たちにとって、自分たちの仕事を言語化し、その職業的価値を多くの人たちを共有できる有益な場になるだろう。



昨年は、その試行の場として「ソーシャルワークを語る会」「ソーシャルワークカフェ」など、実際の交流・対話の場を設けてきた。それに加え、「ソーシャルワークの言語化」にテーマを特化したメールマガジン「ソーシャルワーク言語化のススメ」を発刊することができた。


今後は、「ソーシャルワークの言語化」というテーマに興味を持たれ、メルマガ登録をしてもらった方たちに向けた非公開のサロン(まずは交流WEBサイト)の立ち上げを検討している。


わたしは、書くことも何かを企画することも、その道のプロではないし、何より、日々の仕事をする中で、それらに投入できる時間も限りがある。


けれども、それが楽しいし、自分が得たものを、誰かと共有することで、新しい学びや知が生まれるかもしれないと思うと、なによりもワクワクする。


日々、現場で、患者さん家族や、他職種から学んだ知を、学びの場へと還元し、多くの方たちの学びを共有し、共創することのできる場づくりを、今年はより押し進めていきたい。




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