アセスメントについて考える上でオススメの一冊『イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」』

公開日: 2015/01/31 アセスメント 勝手にブックレビュー 読書記録


アセスメントにおいて学ぶとき、アセスメントツールが紹介されることが多いのですが、そもそもアセスメントツールは、「要素」を埋めていくという色合いが強く、そもそもアセスメントって何のためにするのか、という理解がないと、アセスメントシートを漏れなく埋めること(情報収集すること)がゴールになってしまうということにもなりかねません。


私は、アセスメントとは、単なる情報収集等ではなく、『クライエントとその周りに起こっている物事たちをもとに、とある「枠」を用いて、見取り図を描くこと』と考えています。

見取り図を元に、クライエントの方と物事の優先順位をつけ、ひとつひとつを、「誰が、誰と、何を用いて、いつくらいまでに行うか(アクションをおこすか)」ということを決めていきます。(危機介入や、クライエントの方の意思決定能力の低下等がある場合を除きます)

『「困難感や困ったこと」という”大きな固まりを、
小さい固まりに分解して理解し”、
”小さい固まりの間の関係性を把握して”、
”小さい固まりを生み出している原因と、現象として表れている結果”を把握する。』


そのためには、論理的思考能力を高めることとと、日々勉強し多様な知識を吸収することで”他者に対する想像力”を鍛えること、この2点が欠かせないと考えています。

本書、『イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」-』は、経営コンサルタントの思考法についての本ですが、数多ある中でも、この一冊は現場のソーシャルワーカーが読み、アセスメントを基礎付ける考え方の枠組みを得る上で、有用だと感じました。現場3年目以降くらいで、ルーチンで業務を回せるようになってきたかな、という自覚を得た頃くらいに読むといいかもしれません。




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