ソーシャルワーク言語化ゼミを終えて

公開日: 2013/05/20 MSW SW解体新书制作委员会 SW言語化ゼミ 思索


ソーシャルワーク言語化ゼミ第一期後編終了。

6名の参加者の方達にとっての、どんな場になったのか?
それはこれからわかることのかもしれない。


初めての試みで、参加者のみなさんにワークをやってもらったり、なにより「対話」ができる場にしたいと思い準備してきた。少しは目標、達成できたかな、と思えた。


参加者の方の言葉を辿るなかで、みなさんの考えていることの源泉を垣間見えるエピソードを伺えたり、今後も関係性の中で、みなさんがどのように変わられていくのかを、これからもまたお会いして、お伺いすることができたら、楽しいだろうし、また学べることも多いのだろうなと、帰り道の電車で考えた。


自分自身、ソーシャルワーカーとしては発展途上の身だけれども、「言葉」や「対話」を媒介とした場をつくることであれば、役に立てるコトもあると思う。今後も参加いただいた方の中で縁が続くと嬉しいなと思った。


1年前を振り返る


1年前の5月に、SWを語る会を企画した。

振り返ると、「対話できる場をつくりたかった」のだと思う。
対話は積極的な聴き手を必要とする。
実践を振り返るには、強制されない、ゆっくりとした時間の中での対話が必要だと常々考えてきた。
そして、対話には、安心して言葉にできる場と、関係性が必要になる。 そういった関係性を互いに築くことのできるメンバーと、場をつくりたかったのだなと改めて思った。


言葉にすること。 自分について物語ること。 私は、そのことの意味と方法を10年間考えてきた。
自分について物語ること、聴いてくれる存在がいることの大切さを、誰かと共有し、そして、自分が、そんな場をつくれたらと思ったのだな、と改めて考えた。


関係性を育む場として

相手のルーツに少しでも触れた瞬間、相手は既に他人ではなく、時間をかけて関係を育みたいと思う存在になる。

少なくとも、お会いしたみなさんは、自分にとって、そういった存在になった。場を企画することで、一番自分に返ってくるものが多いのだなと改めてみなさんに感謝した。


相手のルーツに触れるようなくらいの対話をもつには、参加者の方たちにワークを行なってもらう必要があったと腑に落ちた。


今の自分には、ワークという補助ツール無しに、対話の場をつくることは難しいと思った。参加者の方の協力があったとしても、深堀するためのツールが必要だ。よい勉強になった。


参加者のみなさんから学んだこと

2年後には現場に出られるであろう前途多望な学部生、大学院生のお2人に会えたことも、現場で働く自分も含めた参加者の方への大きな刺激になった。参加された方のバランスも絶妙だった(これは偶然だけど。笑)一緒に仕事ができる日が楽しみだと心から思えた出会いだった。


私より先輩の方にもお3名ご参加いただき、場をもり立て、そして優しい眼差しで、サポートいただいた。お人柄もとっても魅力的な方で、若輩者に仕切らせていただく場を一緒につくっていただけて感謝だった。


そして、東北から深夜バスにのってかけつけてくださった2年目の男性は、仕事というものへの真摯さと、問題意識をもち、問いを生みながら、仕事に向き合われている姿を、参加者の誰もが感じとれる好青年だった。彼ならきっと、ご自身の職場を変えられるだろうと思った。


6名のみなさんとチームを組んで仕事ができたら、おもしろそうだと思えたのは、ゆるやかではあるけれど、言葉にする、対話をする、というテーマに何かしらのひっかかりを得られる方たちだったからなのだろうな、と。


だからこそ、ずっと、バカみたいに「言葉にすることの必要性」という、同じことを言い続けてきた自分が、場をつくる意味があったのかな、と思った。


自分にとっての”無形の贈与”(ゼミのKさんの言葉です)を考える場として。

関係性が、人を助け、人を救う(ゼミのFさんの言葉です)
そんな関係性を紡ぐ場所として。

誰かにとっての、そんな場を、これからもつくれたらいいなと
改めて思った週末だった。


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