帝京大学医学部付属病院 MSW宮内佳代子氏のインタビュー記事紹介

公開日: 2012/06/27 MSW

「がん暮らしサポート」HPにて帝京大学医学部付属病院 医療ソーシャルワーカーの宮内佳代子氏のインタビュー記事がありましたので紹介いたします。


以下の文脈がとても示唆的だなと思いましたので引用します。隠れた悲観感情、白衣の持つ意味、同業者のほとんどの方が考えたことがあるのではと思います。改めてそのことについて再考させられる記事です。

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「抑うつ症状があるなど、職員が気づく人は紹介されやすいのですが、一見病気と上手く取り組んでいるように見える人の中に、疲れ果てている人がいるのです」
病気と積極的に取り組み、家族も理解がある。面接してみても確かに治療に一生懸命取り組み、模範的な患者さんに見える。ところが、実際は片時も本を手放さないなど、余計なことを考えないよう何かに打ち込み、周囲に元気な自分を演じて見せることに必死で、疲れ果てているのだ。
「このような隠れた悲嘆感情を抱えた人に支援が必要なのです。医療従事者も、このような患者さんを拾い上げてほしい」と宮内さんは言う。


「自分のためにみんなが善意で行動している中で、患者さん本人から『ノー』とは言いにくいのです」 
患者さんの本音を、ソーシャルワーカーが患者さん本人から聞くことは珍しくない。「専門家と患者さんという縦の関係ではなく、横並びの関係が大事なのです。制服は一種のプロテクト(保護)になるので、私たちは患者さんが話しやすいよう、白衣を着ないで私服です」と宮内さん。


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【宮内氏著作】






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