「ポスト面接技術論」- 面接技術論の次にくるもの-
高校時代の友人にお誘いいただきランチ@渋谷
ベンチャー企業でマーケティング等を一手に引き受けているとのこと。
刺激的な時間を過ごせた。
マーケティングの知識を授けてもらいつつ、自分のやりたいことの話も聞いてもらう。
マーケティングの知識を授けてもらいつつ、自分のやりたいことの話も聞いてもらう。
彼が言ったソーシャルワーカーの仕事のイメージ。
「社会福祉の知識+高校の部活のマネージャー的役割」
「クライエントの利というチームの目的達成に向け、チームメンバーの不足しているところや、必要な部分に焦点化しアプローチする」
やけに腑に落ちた。
「社会福祉の知識+高校の部活のマネージャー的役割」
「クライエントの利というチームの目的達成に向け、チームメンバーの不足しているところや、必要な部分に焦点化しアプローチする」
やけに腑に落ちた。
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既存のソーシャルワークの価値や倫理等の根源的な部分は大切にすべきだけれども、「面接技術」だけでは、もはや、「クライエントとの関係構築と、共に対処すべき問題の選定」までしか到達し得ない。これは7年間で確信し得たことだ。
クライエントとの面接で、可視化された対処すべき問題・課題。
それらに対して、「どういった判断基準で優先順位を立て、その各々について、どのようなゴール設定をし、どのようなアプローチを行い、問題軽減・解決までのプロセスを経るのか」という文脈は、今の学部教育では語られないし、語ることができない。
いや、学部教育で尊重すべきところが、価値や倫理だから、これは仕方ないことだとも言える。でも、だとしたら、上記は、OJTか、職能団体の研修等でフォローされる必要があるが、そこまでは達し得ていない。これはどういうことか??単に、業界としての怠慢としか言えない。
以前に、「ポスト面接技術論(わたしの造語)」について、話をしていた時に、年長者から、「ケアマネジメントの手法で、それに基づいたアセスメント項目を活かして、利用者のゴール設定をし、そこに至るまでのプロセスを考えます。そうすれば利用者主体のプランが立てられます。」と、意味不明の論をふっかけられたことがあった。
抽象度の高過ぎる話は、ときに現場では意味を持たない。
理想論は、家で風呂にでも浸かりながら言えばいい。
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急性期の医療機関におけるソーシャルワーカーの仕事に関して言えは、
「クライエントの有する問題へのファースト・エイド(初期手当)」としての側面が強い。
急性期の短期の入院期間で、クライエントに対して出来ることはたかが知れている。
だからこそ、初期手当”後”の、クライエントの問題軽減・解決をサポートするためのサポートメンバーを集め、動員し、クライエントが自身のシステムの中に、そのサポートメンバーを組み入れていけるような、関わりが必要になる。
このことの重要性は、言っても言っても言い過ぎることは無い。
これを自覚していないと、クライエントを問題ごと、地域に放り投げたり、他機関に横流ししたりする、「単なるベルトコンベア式やっつけ仕事」に成りかねない。これでは、ソーシャルワーカーたちの仕事の質は向上しないし、いつまでたっても、クライエントからの、そして社会からの信頼は勝ち得ない。
ソーシャルワーカーが対峙するクライエントが有する問題が
単層だった時代は、とうに過ぎ去り、多層化している。
もはや、語り尽くされた感のある「面接技術論」の次にくるもの。
臨床にいるソーシャルワーカーたちがみな、「ポスト面接技術論」を
語ることができなければならないフェイズに来ている。
そして、それには、過去の学術書を読み漁るだけでは、足りない。
過去(の英知)と現在(の臨床から得た学び)を、思考の線で結び、
”ソーシャルワーカーの未来になにが必要か”という今は未だないものを、
イメージし切ることができなければならないのだと、友人とのランチタイム
で再考させられた。
良い時間を、サンキューでした。頑張ろうっと。
(写真は、友人チョイスのお洒落カフェ。電源あり。
良い時間を、サンキューでした。頑張ろうっと。
(写真は、友人チョイスのお洒落カフェ。電源あり。
ヒトも午前早めは少なそう。これから使わせてもらいます)
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