豊かさの精神病理(Books)

公開日: 2013/02/03 MSW 勝手にブックレビュー 読書記録


再読。


「〜の精神病理」シリーズで有名な精神科医の大平健氏の著作。
精神科の診察室で出会う軽度の精神的不調を訴える患者たち。


「モノを媒介にすると雄弁になる人たち」を<モノ語り>の人々と称し、
食、性、ペット、などの文脈を借りずには「自分語り」ができない人々の背後にある
「豊かな社会特有の病像」を描いた一冊。





医学的な専門用語はほとんどなく読みやすいと思います。
その他の「〜の精神病理」シリーズもおすすめです。







【内容紹介】
燦然と輝くモノに溢れた現代.軽い精神的不調を訴えて
精神科を訪れる患者たち中に,人間関係葛藤を,
モノと関係に巧みに置き換えている人がいる.
ブランド品にアイデンティティを求め,マネキン人形
ような恋人に囲まれ,人心を味わうために高価な料理を
食べにいく.豊かな社会特有病像を描き,それを生む日本社会を考察する。



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