発表報告:『クライエントを支えるチームを構築するための「連携」アプローチについての一考察』
公開日: 2013/01/31 MSW SW解体新书制作委员会 思索
昨年、某所で『クライエントを支えるチームを構築するための「連携」アプローチについての一考察』というタイトルで発表をさせていただく機会をいただきました。
発表の内容は、「ソーシャルワーカーとして、他機関・他職種に働きかける際に、何を根拠として、その行為を一般化することができるか?」という問いに対して、実際に担当をさせていただいた方のケースから、考察を行なった、というものです。
以下、その一部を共有させていただければと思います。
(実際のケース概要については倫理的な観点から割愛をさせていただいています。)
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今年、現場6年目になりますが、今まで、何度も耳にし、口にした「連携」という言葉が未だにぼんやりしています。ただ「相談」し「情報共有」することを連携と言えるのだろうか?と疑問をもつようになりました。
いくつかのケースから、クライエントを支えるチームを共につくりあげる上で、他機関・他職種に「意図的な、根拠に基づく」アプローチが必要だと感じ、それを「連携アプローチ」と称し、その内容を定義することを試みました。
以下、「連携アプローチ」についての私なりの定義を行ないました。
以下、「連携アプローチ」についての私なりの定義を行ないました。
他機関・他職種へのアプローチを分析した結果を振り返ると、アプローチをする際、自分の中で、他機関・他職種の方に期待する役割、いわゆるお願いしたいことを明確にするよう努めていました。
そして、その、期待する役割は3つに分類できると考えました。
Ⅰ:当該機関・担当者の明確となっている役割
Ⅱ:担当者の力量・モチベーション等で拡張される部分
Ⅲ:担当者が職権等により所属機関に働きかけ、拡張される部分、です。
連携アプローチについては、ふたつに分類できると考えました。
「なぜ、あなたの(機関・職種)なのか?」という部分に働きかける論理的アプローチ
「なぜ、あなた【で!】なければ、いけないのか?」という部分に働きかける感情的アプローチ
結論として、「分類した3つの期待する役割を明確にした上でおこなう「論理的アフローチと感情的アフローチの両者を組み合わせた働きかけ」を「連携アフローチ」と定義しました。
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以上です。
何かの参考にしていただければ幸いです。