他機関連携におけるソーシャルワークの一省察
公開日: 2012/10/09 MSW SW解体新书制作委员会 思索
他機関との連携について、思うところを少し記させていただきます。「他機関と連携を取り合って…」という文脈で語られる各機関へのアプローチにおいて
連絡し合って、「はい、お願いします」で済むのは、それはもはやベルトコンベア的作業でしかありません。
それは、連携でもなんでもない、ただの流れ作業です。
他機関にチームへの加入を依頼するときに考えるべきは
各関係職種のケースに対しての対峙の仕方、
モチベーションの在処、
介入の必要性をどのように勘案しているか etc…
というようなことであり、
上記のような「前提条件」を見積もる作業をしないと、
アプローチ先や方法を見誤ってしまうのです。
「関係職種各々がどの位相にいるか」を見積もり、
できうる限り、関係者が同じ位相に身を置いた上で、
関係者みなでケースに焦点を当てる、というところまで、環境を調整していく。
つまりは、ゼロスタートに持っていくまでの素地を整えることも、
ソーシャルワーカーがクライエントの環境にアプローチする際のアセスメントとして
とても大切なことなのです。
他機関に介入を依頼するとき、
「なぜあなた(機関)」でなければならないのか、ということを、
明確な「根拠(論理)」と、ハートに働きかけるための「感情」の両輪で、
チームへの加入をアプローチする。
そのアプローチをする上で、先に述べた「前提条件」を見積もることが必要なのだと私は考えています。
その上で、実地を積み上げていきたいと思う今日この頃です。
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