大往生したけりゃ医療とかかわるな-「自然死」のすすめ-(Books)
公開日: 2012/04/24 勝手にブックレビュー
本日の勝手にブックレビューでは「大往生したけりゃ医療と関わるな」を紹介します。著者は老人施設の往診医である中村仁一氏。キャッチーなタイトルですが、内容は、「一般の方に向けた、看取り方、看取られ方」について考えるきっかけと材料を与えてくれる一冊と言い換えてもいいかもしれません。
現在、国内年間死亡者数は約120万人、そのうち8割強が医療機関で看取られている。今後入 院ベット数が増えるとは考えられず、2030年には死亡者数が165万人に上ると推計され、介護施設の増床や在宅医療の拡充を図ったとしても約47万人の "死に場所"が確保されていないと見積もられている。
上記の通り、今後死亡者数が増えていく中で、「どう死ぬか」ではなく「どこで死ぬか」の選択が重要になってきます。
老後をどう生きるか。延命処置はどこまでしてほしいのか。
口からモノが食べられなくなったら、どうしたいか。
そういった、なかなか家族間でも話しづらいことを、話すきっかけにもなりそうな一冊です。もちろん、同業者の方にもおすすめです。
【目次】
第一章 医療が“穏やかな死”を邪魔している
第二章 「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
第三章 がんは完全放置すれば痛まない
第四章 自分の死について考えると、生き方が変わる
第五章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
第六章 私の生前葬ショー
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