ホンモノの文章力-自分を売り込む技術-(Books)
公開日: 2012/04/22 勝手にブックレビュー
明日、引っ越し予定のHYです。
詳しくはメルマガ(引っ越し終わったら発刊します。登録していただいた方申し訳ありません…汗)にて書こうと思うのですが、文章を書くということについての素敵な表現がありましたので、以下少し長いですが、引用させていただきます。
文章を楽しもう
文章のテクニックを知って、それを楽しみ、文章で遊ぶことで、いろいろな自分を演じることができる。そうすることで、これまでにない自分を発見できるかもしれない。これまで、「これが自分だ」と思っていたことが覆されるかもしれない。
文章をいじっているうち、思いもかけない方向に文章が進んでも、はじめに予定していたのとはまったく違ったことを書き始めても、それを「不純なこと」として切り捨てるべきではなかろう。そうして発見した考えも自分の考えなのだ。そして、そうやって様々な考えを試し、考えを広げてこそ、自分の世界が広がっていく。
文章を書くということは、ある意味で、未知の自分を求めて、自分を開拓する冒険でもある。化粧をすることによって思わぬ自分の魅力を発見し、自分を違った角度から見ることができるようになる。それと同じように、自己演出によって、新しい自分を発見し、自分の領域が広がっていく。
だが、そのためには、まず、楽しむことだ。文章を書くことを楽しみ、自己演出を楽しみ、読み手を楽しませたり、騙したりする喜びを味わうことだ。
そうしていくうちに、だんだんと文章力が身につくことになる。そして、同時に自分が鍛錬されることになる。
(P27)
うんうん、と思わず頷いてしまう一節でした。文章を書くことは考えることと同義なのだと思います。
ですから、文章を書くことを「自分との対話」と表したりする方がいるのも納得がいきます。
私は、文章を書くことは、「拡散していく思考を、自分が捉えられる範疇に繋ぎ止める行為」でもあるのだろうと思っています。
ぱっと、思考の粒子たちがよーいどんでスタートした後に、その思考の粒子たちを「書くことによって追いかけていく」のです。
追いかけていく過程で、様々なことに気づき、新しい発見が得られる。
なので、私は書くことがとても好きです。
多くの物事について書くこと、書き続けることで、本当に自分が書きたいことは何かということがぼんやりと見えてくる。
本当に自分が書きたいということは、イコール、「自分が心の底から誰かに伝えたいこと」なのではないかなと思っています。そのことについてはいずれ書けたらいいなと思っています。
「自分が心の底から誰かに伝えたいこと」
これはある日当然天からふってくる人もいるでしょうし、書き続け、思考の粒子たちを追い続けることで、出会える人もいるでしょう。
わたしは、おそらく後者なのだろうと思っています。
このブログを続けていくことのできている大きな理由のひとつには、そういったことがあるのかもしれないな、と今、この文章を書いているときに思いました。
そうやって、書くことで思考の粒子を追いかけて、つかまえる。
わたしにとっては、それがとても楽しく感じられるものなのです。
ということで、私にとって、この一冊は紹介した一節だけでも読んだ甲斐がありました。
文章を書く目的を持つことも大事ですが、そこに楽しさが伴えばより一層多くの言葉、自分にとってしっくりくる言葉が出てくるはずだと思っています。
そんなことを考えさせてくれた一冊でした。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「文は人なり」にもの申す
第2章 小論文・レポート・投書ー意見文の書き方
第3章 自己推薦書・志望理由書の書き方
第4章 作文・エッセイの書き方
第5章 手紙・eメールの書き方
第6章 文章は現代を救う
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