Books)『知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法』 野中 郁次郎 (著), 紺野 登 (著)
公開日: 2015/08/28 勝手にブックレビュー 読書記録
ソーシャルワーカーとして、自身の経験を棚卸しし、実践から得た知の抽象度をあげて、体系化を試みる上で補助線になりそうな一冊でした。現場経験3年目以降に読んでみると、その作業を行う上で助けになるはずです。
暗黙知と共同知の相互変換による知識創造プロセスを、本書では以下のように定義しています。
1.共同化:暗黙知から新たに暗黙知を生み出すプロセス
2.表出化:暗黙知から新たに形式知を生み出すプロセス
3.連結化:形式知から新たに形式知を生み出すプロセス
4.内面化:形式知から新たに暗黙知を生み出すプロセス
2.表出化:暗黙知から新たに形式知を生み出すプロセス
3.連結化:形式知から新たに形式知を生み出すプロセス
4.内面化:形式知から新たに暗黙知を生み出すプロセス
1-4は螺旋運動のように循環しながら深まっていくプロセスを経ます。
「暗黙知と形式知の相互作用は一連の知識創造のプロセスを生み出します。知識の創造とは、暗黙知を豊かにしつつ、形式知化し、次にそれらを組み合わせ、実践に結びつけることで、再び新たな暗黙知を形成する、というダイナミックな螺旋運動のプロセスととらえられるのです」と本書では述べています。
自分自身を振り返り、ソーシャルワーカーとして、日々の実践からの気づきを「書く」ことで、「暗黙知→形式知化」するトレーニングを積んでいるのだと考えると、本書の内容は腑に落ちることがとても多かったです。
自分自身を振り返り、ソーシャルワーカーとして、日々の実践からの気づきを「書く」ことで、「暗黙知→形式知化」するトレーニングを積んでいるのだと考えると、本書の内容は腑に落ちることがとても多かったです。
自身の中にある暗黙知を形式知化する試みをしようとする方には、ぜひ、ご一読をおすすめします。
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