「時間と共に関係性を育みたい他者を知ること」について考える
本エントリでは「時間と共に関係性を育みたい他者を知ること」についてお伝えします。
「あなたは、昔は○○だったけど、今は△△ですよね」
という言葉を他人から言われたことはありますか?
この言葉は、過去のある時点での「あなた」と今現時点での「あなた」を他者が比較して、評する言葉です。
言わば、あなたの「変化」を評しているわけです。
その変化を相手が肯定的に捉えているか、否定的に捉えているかは別として、長い時間をかけて築かれた関係性だからこそ、相手を評することのできる言葉がある、というのもまた事実です。
「時間とともに関係性を育む他者」
その典型的なものは親兄弟です。共に生活する時間が
長ければ、必然的に”互いの変化を見守る時間”も増えて
いきます。
「時間とともに関係性を育みたい他者」とは、「互いの変化をあたたかく見守り合え、ときに変化を肯定し合える関係」を有する他者と言い換えることができます。
この人の3年後を見てみたい。 この人に、自分の3年後の姿を見てほしい。
この人とは3年後も、同じように語り合える仲でいたい。
そういった思いを抱く他者は、関係軸だけではなく、自分の時間軸の上にいる他者です。関係軸とは、自分と他者との間を繋ぐ軸です。関係性により軸の長さや太さは異なります。
対して、時間軸は過去、現在、未来という定点によって一本の軸として存在しています。
関係軸と時間軸の上にいる他者は、「これからもこの関係を大切にしたい」と思っていたり、「これからは、こういう関係になりたい」と願うような、そんな存在になります。
自分の人間関係のなかで、「この人とは、これからもずっと仲良くしたいな」、「繋がっていたいな」、「大切にしたいな」と思う人の顔を思い浮かべてみる。その人こそが、「時間と共に関係性を育みたい他者」です。
思い浮かんだ人、それぞれが、自分にとってどんな関係性で、「なぜ、時間と共に関係性を育みたい他者」なのか、を考えてみると、自分が対人関係において、どのような関係性を永く築いていきたいと思っているのか、という対人関係についての価値観を知る一助になります。
これも、ひとつの自己覚知のひとつだと私は考えています。
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