新人ソーシャルワーカーが他職種とのコミュニケーションを円滑にするために活用すべき3つのワード
医療機関のソーシャルワーカーとして就職して7年になりますが、医師や、病棟の看護師さん、コメディカルスタッフの方々と、うまくパートナーシップを築くことができるかどうかが、医療ソーシャルワーカーの援助の「質」を左右すると言っても過言ではないなあと常々思います。使い古された言葉ですが、「ソーシャルワーカーはひとりでは何も出来ない」からです。
ソーシャルワーカー自身がどれだけ多くの社会資源のネットワークを有し、それをクライエントへの援助に活かすという視点をもち現場に立つとき、日々、組織内外のネットワークのメンテナンスやアップデートが必要だと私は考えています。そして、資源の中には、もちろん、クライエントに関わるスタッフも含まれます。
本エントリでは、「新人ソーシャルワーカーが他職種とのコミュニケーションを円滑にするために活用する3つのワード」と題し、クライエントへの援助に、院内スタッフをうまく巻き込み協力していくために必要な「良好な関係性の構築」を成すための一案について、お伝えしていきます。
結論からお伝えすると、ワードは、
「報告」、「相談」、「お願い」、この3つです。
スタッフとのコミュニケーションの開始時点で、この言葉を投げかけましょう。
「報告があります」
「相談があります」
「お願いがあります」
基本的に病棟は忙しいです。医師も同様。
この3つのワードを前置きすることで、相手は、コミュニケーションの準備ができます。
前置きの言葉が
「報告」であれば…
→「そこまで時間を取られないだろう、と想像した上で対応してくれる」でしょうし、
「相談」であれば…
→自分の持ち時間を勘案して、対応が難しければ「あとにしてください」と言えるでしょうし、持ち時間があれば「どうしたのですか?」と「相談を受ける」姿勢で対応してくれるでしょうし、
「お願い」
→「何か頼まれごとをされるのだ」と構えた上で対応をすることができるでしょう。
【追加ワンポイント!】
この3つをうまく使うには、コミュニケーションを発生させる前に、
「コトの緊急度と、相手の手持ちの時間をどれだけもらうのか」をきちんと自分の中で勘案しておくことが必要です。そうでないと、3つのマジックワードのどれを使うべきかの判断が自分の中でつかないからです。
相手の優先順位をすべて無視して、食い込ませるべき事案はこうです
「超・緊急です。すいませんが、今、話をしていいですか?」
ですが、この一言も、日頃から3つのワードを活用して、相手から「この人に多大な時間を割いた割には、なんだかなにがしたいのか、してもらいたいのか、よくわからなかったなあ」と思われないような仕事をしていないと、活きてきません。
「緊急?(でも、この人の言っていることっていつもなんだかよくわからないからなあ)」
そう思われないために、日頃から3つのワードを活用し、相手の手持ちの時間を尊重した上で、コミュニケーションをとることを心がけていれば、
「ええ、緊急だって!!(この人がそういうのだから、よっぽどのことなんだろう。他にやるべきこともあるけど、一旦ストップ。いったいどうしたの!?」
という風に思ってもらうことができ、相手の優先順位をすっとばして話を聞いてもらえます。
ということで、
「報告があります」
ということで、
「報告があります」
「相談があります」
「お願いがあります」
この3つのワードの活用を、新人ソーシャルワーカーのみなさんにはぜひおすすめしたいと思います。
新人ソーシャルワーカーのみなさん!
スタッフにイヤな顔をされても、めげずに、頑張りましょう!!ファイトです!!
【こちらもおススメ!】
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