援助者としての言葉と行動を促す「適切な問いの設定」について考える
公開日: 2014/02/07 MSW キャリアデザイン コミュ論 問いから言語化に至るプロセス
私は、援助者としての言葉と行動を促す「適切な問いの設定」というテーマに非常に興味があります。
座学ベースでの知識のインプットも大切ですが、対人援助職のキャリアラダーのようなものを考えたとき、経験年数等に応じ、多くの援助者に適応可能な「適切な問いの設定」を為し得ることができるはずだと私は考えています。
ここでいう「問い」とは「自問」することです。
援助者自身が良質な「問い」を設定し、「自問」する。
私は、援助者の成長プロセスを駆動させるための装置として「問い」を用いるということを考えています。
「考える力」と呼ばれる定義が漠然としている力を、私は「問いを設定する力」と読み替えています。なぜなら、考えるという行為の前提には「問い」があるからです。
援助者としての言葉と行動を促す「適切な問いの設定」というのは、その問いについて考え、現時点での答えを出そうとする過程自体が、言葉と行動を促すという作用を持つものであり、それが援助者としての自主トレのメニューになる、という仮説を立てています。
援助者としての言葉と行動を促す「適切な問いの設定」は、主に「思考レベルの問い」と「行動レベルの問い」に分けられると考え、現在分類をすすめているところです。
両者の問いがバランスよく設定されており、それに対して答えていくこと自体がトレーニングになる。そんな方法を考えています。(来春、プレ言語化ゼミを開催予定で、参加者の方と、問いの共有をすることを考えています)
両者の問いがバランスよく設定されており、それに対して答えていくこと自体がトレーニングになる。そんな方法を考えています。(来春、プレ言語化ゼミを開催予定で、参加者の方と、問いの共有をすることを考えています)
日々、現場でクライエントに向けている「問い」について考えれば考える程、わたしは「問い」がもつ人間の言葉と行動に与える影響力ということを想像せずにはいられません。
「問いを設定する」こと自体が、獲得し得る”技術”であるので、どんな場面でも応用可能という強みがある。そして、「問いを設定する」技術は廃れないし、資格もいらないし、どこかスクールに通う必要もなくローコストで獲得できる。
『「問いを設定する」技術は廃れないし、
資格も、どこかスクールに通う必要もなくローコストで獲得できる』
というのは、汎用性があり、つまりは自主トレーニングの方法としては非常に優れているのだと思っています。であるからこそ、自主トレをはじめるにあたって、それを補佐する「問い」の設定を考えたいのです。
資格も、どこかスクールに通う必要もなくローコストで獲得できる』
というのは、汎用性があり、つまりは自主トレーニングの方法としては非常に優れているのだと思っています。であるからこそ、自主トレをはじめるにあたって、それを補佐する「問い」の設定を考えたいのです。
言葉にするという行為の前提には「問い」が存在する。
例えば、「私はこんなソーシャルワーカーになりたい」という言葉は、
「あなたはどんなソーシャルワーカーになりたいですか?」という問いへのこたえ、です。
例えば、「私はこんなソーシャルワーカーになりたい」という言葉は、
「あなたはどんなソーシャルワーカーになりたいですか?」という問いへのこたえ、です。
こたえという名の言語化が為されるとき、 そこにはいつも「問い」がある。
だからこそ、「問い」こそが、言葉を生み、行動を促し、 習慣を変える。
多くの援助者に適応可能な、言葉と行動を促す「適切な問いの設定」を、私は考えていきたいと思っています。
多くの援助者に適応可能な、言葉と行動を促す「適切な問いの設定」を、私は考えていきたいと思っています。
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