SCAに新メンバー”The Believer & Dreamer Jiro Ito氏" が加入しました【インターネット・ソーシャルワーカー&自殺防止活動家】

公開日: 2013/10/14 SCA SW解体新书制作委员会 SW言語化ゼミ イベント 実践知プレゼン




私は、探していました。


2013年8月25日にSocial Change Agencyの立ち上げを宣言。
それと同時に、初企画の告知を行ないました。

その時点で、メンバー4名の発表は決定。
しかし、ゲストスピーカー、が未定。

何か、大切なピースが足りない。
そんな船出、だったのです。

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目次
1.Jiro Ito氏との出会い
2.Jiro Ito氏の自殺防止事業と「夜回り2.0」という手法
3.東大出身の研究者”末木先生”という協力者
4.インターネット・ソーシャルワーカー
5."Think different."自分が世界を変えられると本気で信じる人たち
6.Join !!  ”The Believer & Dreamer"

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1.Jiro Ito氏との出会い


SCAの立ち上げ日、2013年8月25日。
Twitterにて、とある人物が、SCA立ち上げ告知について、
以下のように評してくれました。





彼こそが、その後、
ゲストスピーカーとしてご登壇いただくことになる、Jiro Ito氏でした。

Jiro Ito氏


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2.Jiro Ito氏の自殺防止事業と「夜回り2.0」という手法


Jiro Ito氏は、スマホ、ネットマーケティングの力を利用して、若者の自殺を減らすことを目的に、「夜回り2.0」という手法を使った事業を、たったひとりで行なっていました。(現在は、組織化を目指し、メンバーを募集中です)

「夜回り2.0」とは、彼に影響を与えた「夜回り先生(水谷修氏)」からその名称をとっており、内容は以下、氏のBlogエントリから抜粋します。
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アドワーズなどを利用したネット・マーケティングでリスクが高いと思われる人を積極的に集め、コピーライティングを意識したサイトからレスポンス(相談)をしてもらい 

(そして、傾聴をして死の衝動を下げるというより)彼が抱えている問題・状態をアセスメントし、必要なリアルな社会資源に「つなぐ」というソーシャルワーク的な手法です。 
共感的理解を示しながらも、ソリューション・フォーカス的な意識が強く、結果的には医療につなぐことが多いです。 

たいてい彼らは無支援ですから、リアルな支援にネットを通じて、つないでいこう、と。
自殺防止活動に詳しくない方でも「夜回り2.0」がものすごい積極的な手法だと理解できると思います。これをネットだけで一貫した支援サービスを一人でやってきました。 

実際に成果も出始めています。 

【夜回り2.0 成果】期間:7月14日~10月21日(約3か月)
相談者数:106名。
広告クリック;2,845アクセス 
(再訪問がおおいので、
実際はこのよりはるかにアクセスは見込まれる)
広告費:15,299円 
クリック単価:5円。
レスポンス(相談)率:3,72%
相談者獲得単価(CPA):約144円 
精神科受診確定:11名。生保確定:1名 など

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私が初めて読んだ氏のBlogエントリは以下でした。


「これは、ヤバい…。ヤバすぎる…。」


氏のBlogを読んだ後、最初に抱いた感想です。
(注:氏がやばいわけじゃないですよ!彼は野球部風のよいあんちゃんです。笑)


私も援助者の端くれですから、
「この人がやっていることが、どれだけ援助者に精神的な負荷をかけるか」
ということを想像するだけで、正直、戦慄を覚え、身が震えました。


希死念慮」の高い人たちに対して、インターネットの特性、マーケティングの手法を使い、アウトリーチして、テキストベースで援助を開始する。


私は、氏のBlogエントリを読みながら、身体を援助者モードに切り替え、上記の過程に存在する、援助者としての恐怖に戦いていたことを思い出します。


もっと詳しくJiro Ito氏の事業について知りたい方は、以下をお読みください。




私はただ、知りたかったのです。
Jiro Ito氏が、やっている前例のない事業もそうですが、それよりも


「なぜ、それを、あなたが、為さねばならないのか」と。


たった1つ、その問いを、私は氏に問いたかった。
そして、わたしは、即日、会ってもらうよう声をかけます。

これが、氏との出会いです。
たった約1ヶ月前のことなのですが、かなり過去のことのように感じます。


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3.東大出身の研究者”末木先生”という協力者


Jiro Ito氏のやっていること、そしてこれから成そうとしていることは、世界を見ても前例がないそうです。国内きっての自殺防止の専門家である末木先生はBlogで以下のようにJIro Ito氏の事業について述べています。

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これまで、検索のようなインターネット上の行動履歴を使って、自殺ハイリスクの人を割り出す試みは世界中で行われてきました(きっと、今度様々な行動データの取得方法が発展していけば、もっともっと精緻になっていくことと思います)。しかし、それを利用して、実際に援助活動にまでつなげたという試みは、少なくとも私の知る限りはありません。もちろん、ヤフー検索で自殺予防総合対策センターの作ったホームページがトップに表示され、そこに相談先の一覧が出ている、といったものはありました。しかし、そこには電話番号や営業時間が書いてあるだけでした。そのページを見た人と丁寧にやり取りをし、実際の相談場面につなげるというところまで踏み込んだものはありませんでした。私が研究の段階にとまっている間に、実際にその成果を使って活動をしている人がいることに、正直驚きました。こういうやり方があるんだなと。しかも、広告の出し方などに私が考えたことのない工夫が(そして、おそらく有効であろうと思われる工夫が)加わっていたことに、さらに驚きました。

 自殺予防におけるハイリスク・アプローチの代表的な手法というのは、例えば、自殺を企図し、救急搬送されてかろうじで命が助かった方(つまり、自殺未遂者)に対する充分なケアをすることなどが挙げられます。日本でもACTION-J(自殺企図の再発防止に対する複合的ケース・マネジメントの効果)のような大規模な研究が行われている領域です。自殺予防における重要なアプローチの一つだということです。ただ、実際、ハイリスクの人にアプローチできる場所は病院以外にもあって、その方法の一つがネットだと思うわけです。
 

 今後、この活動がどのように進展していくかはわかりませんが、組織的に発展していくことを願っています(願うだけでなく、お前も働けという話ですね)。


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東京大学教育学研究科博士過程というキャリアである末木先生という最高の研究者&協力者を得て、Jiro Ito氏の事業は、今後、学術的基盤を形成するための「理論」にまで昇華する可能性を持ったのだと、私は理解しています。
世界に前例が無いとしたら、この理論は「Jiro Itoモデル」になるかもしれないのです。


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4.インターネット・ソーシャルワーカー


氏は、インターネット・ソーシャルワーカーです。
行なっていることは、インターネットの特性を活かした、「ソーシャルワーク」そのものです。

・ネットとマーケティングを活かし、対象者にアウトリーチする・メールの文面から、相手の現状を読み解き、見立てる(アセスメントする)
・メールにて質問し、相手の問題を焦点化し、どう行動を起こすかを共有する(プランニングを立てる)
・メール(ときにはスカイプ)にて、相手の行動を促す。

このように記すことはできますが、実際に、それを行なう側に立つと思うと、ものすごい困難と技術を要することが想像できます。


(インターネット・ソーシャルワークという概念については、今後どこかで、Jiro Ito氏が体系化させて、発表することになるだろうと私は考えています。)


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5."Think different." 自分が世界を変えられると本気で信じる人たち


現在、Jiro Ito氏が行なっていることは、氏の体力と知力を膨大に消費させていることが想像できます。いつ来るかわからないメール。メールのレスポンスが遅くなってはいけないと、短時間で、整理し、情報を収集し、返信をする。対象者は「希死念慮」のある人たち。

これは、勇気だけでは為し得ない。体力と精神力だけでもどうにかなることではない。
勇気とは、また別の「なにか」が氏の中に存在するのだと私は感じています。


彼が持ち得る「なにか」
彼が、この事業を、為すことができる理由。

彼のBlogのトップページにとある動画が埋め込まれています。




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クレージーな人たちがいる
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち
四角い穴に 丸い杭を打ちこむように
物事をまるで違う目で見る人たち

彼らは規則を嫌う 彼らは現状を肯定しない
彼らの言葉に心をうたれる人がいる
反対する人も 賞賛する人も けなす人もいる
しかし 彼らを無視することは誰もできない
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ
彼らは人間を前進させた

彼らはクレージーと言われるが 私たちは天才だと思う
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが 
本当に世界を変えているのだから

Think different.


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「自分が世界を変えられると本気で信じる人たち」


なぜ、そう信じることができるのか。
それは、いづれ、彼の言葉で、ストーリーが語られるとき、明らかになるでしょう。


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6.Join !!  ”The Believer & Dreamer"


彼は、社会を支え、社会を変えようとしている
「Social Change Agent」の体現者に成り行く存在です。



私は、実践家と教育者と研究者の間に架け橋をかけ、社会活動家たちを巻き込みたい。
が得てきた英知を集結し、社会を変革できるソーシャルワーカー、
”Social Change Agent”たちを生み出したい。

だから、私は、彼を、巻き込みたかった。

いや、巻き込むことができなければ、
私には、以下を宣言できる資格なんぞないとさえ思った。

『私たちは、”実践家と教育・研究者と社会活動家が集い、
Social Change Agentを輩出する基地”を創ります。

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sailing day 舵を取れ
冒険の日々全て 拾っていく 呆れたビリーヴァー

精一杯 運命に抵抗
決して消えはしない 僕だけを照らし出す灯台

sailing day 舵を取れ
嵐の中 嬉しそうに 帆を張った 愚かなドリーマー

誰もがビリーヴァー

永遠のドリーマー

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彼は、”The Believer & Dreamer ”、だ。



信じ、夢見ることのできる、新メンバーを得て、
さあ、楽しく、ワクワクする帆をあげよう。


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2013/11/16、”The Believer & Dreamer ”が、社会活動家として、
ゲスト(ではなくなりましたが。笑)スピーチをします。


”The Believer & Dreamer" Jiro Ito のスピーチを聴きたい方のご参加はこちら!


詳細は、こちら!


Jiro Ito氏が、事業メンバーを募集しています。
私も側面サポートをさせていただきます。
一緒に事業を推し進めたい人は、こちら!



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