ソーシャルワーカーの新人研修担当に手を挙げようと思った理由について
公開日: 2013/05/18 MSW SW解体新书制作委员会 教育 思索
今年度から新人研修担当をさせてもらう予定です。
今まで企画してきたアウトロー的な学びの場に加えて、現場で新人さんが何を求めているのかというニーズを知る何よりの機会だと思うので楽しみにしています。
業界の中心部で行なわれる学びの場(そしてそのニーズ)と、業界の外から輸入した物差しでつくってきた学びの場を、比較しながら、自分のバランス感覚を整えつつ、かつ、今後の企画に活かしていきたいなと。
1.今までなぜ、職能団体に関わらなかったのか?
今まで職能団体に関わらないでいたのは、自分が有する物差しを多様化させたいというのが一番大きな理由でした。
ソーシャルワークに関係のない分野で学び、ときに学校に通い、自分が仕事で得た学びが、他分野であれば、どういったところに該当するかということを考える時間をしっかりと持ちたかったのです。(これは父親からもらった言葉に多大な影響を受けているのですが、その自分語りはまた別の機会に)
多様な物差しを有することで、ソーシャルワーカーの業界全体を、ある意味クリティカルな視座から眺められるのだとも思ったし、そこで気づいた業界の構造的問題に対して、磨いてきた多様な物差しを武器にアプローチしていけるだろうとも思っていました。
私は、面接技術に関する座学だけではソーシャルワーカーの質的問題に対する処方箋にはなり得ないと考えています。実践のフィードバックを為すには「対話」を基とする時間と、聴く側を引き受ける他者が必要で、これはスーパーバイズと呼ばれるものです。
そして、スーパーバイズを為すには日々の実践に加え、ソーシャルワーカー各々の教育的機能を向上させる必要があります。
そして、スーパーバイズを為すには日々の実践に加え、ソーシャルワーカー各々の教育的機能を向上させる必要があります。
2.「言語化する力」は、「教育的機能の向上」に寄与するもの
私個人が考える「ソーシャルワーカーに言語化する力が必要である理由」のひとつは、それが、「教育的機能」を向上させるために必要な能力であると考えるからです。
現場で稼働するソーシャルワーカー各々が「教育的機能の向上」に意識を向けていかなければ、いつになっても、業界全体としての質の向上は望めません。そして、自らの実践の根拠を言語化できないのであれば、援助者としても半人前であるし、何よりそれは”教育的機能の欠落”を意味します。
「後輩に自らの実践の根拠を言語化し、伝えることができるか?」
「後輩から向けられた問いに対し、自らの実践に基づく言葉でこたえることができるか?」
これが困難であれば、専門職としての要件である「実践・教育・研究」の「教育」の要件は満たすことができません。このことが持つ意味は、ソーシャルワーカーという専門職としての危機に他ならないと考えます。
3.アウトロー的な学びのニーズと、業界中心の学びのニーズを知ることの意味
先に述べたような、問題意識は、ソーシャルワークの業界の外から得てきた物差しによって、改めてソーシャルワーカーの業界を眺めたときに、生まれたものです。
そうでなければ、私も今頃「面接技術」を至高の技術として、ソーシャルワーカーの聖域のように扱い、固執していたかもしれません。
そうでなければ、私も今頃「面接技術」を至高の技術として、ソーシャルワーカーの聖域のように扱い、固執していたかもしれません。
ここ1年、アウトロー的な学びのイベントの企画等を行なってきました。
現場7年目。そろそろ、ソーシャルワーカー業界の中心のニーズに真っ向から対峙する時期だろうと思い、研修担当をさせてもらうことにした次第です。
現場7年目。そろそろ、ソーシャルワーカー業界の中心のニーズに真っ向から対峙する時期だろうと思い、研修担当をさせてもらうことにした次第です。
タコ壷のなかに埋没せず、虫の眼と鳥の眼をもつこと。
それが、バランス感覚を得る、ということだと思っています。
ラッキー7な7年目になるよう、運を引き寄せるための努力を惜しまずにいたいなと思う今日この頃です。
それが、バランス感覚を得る、ということだと思っています。
ラッキー7な7年目になるよう、運を引き寄せるための努力を惜しまずにいたいなと思う今日この頃です。
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