言葉で創るアート
公開日: 2012/07/27 思索
私は、このブログを書き始める前から無駄に文章を書いていたのですが、過去の文書を整理していたところ、自分がはじめて「言葉にすること」について触れた文章が見つかったので、自己満足ながらこちらにも掲載いたします。(2006年7月15日に記したものです)
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田舎っぺのボクがこんなことを言うのもなんですが、僕は池袋が好きです。
月にいっぺんは行ってるかもしれない。
今日は新橋に行き、就職関連の書類を出し、
巣鴨で豚丼をかきこみ、池袋にある本屋さんに行った。
本が好きです。
実家が出版関係の仕事をしていることもあってか
実家はまさに本の海と言っていい。
毎月送られてくる雑誌は二桁を超え
世の中でブームになっている本も送られてくる。
父親の部屋はそれこそ下町の個人経営の本屋のようで
3メートルを越す書棚から
僕は帰省するたびに何冊か目星をつけては、借りていっている。
そんな環境で生まれ育ったせいもあってか、本が好きなんです。
もちろん読むのも好きなのだけど、本に囲まれた生活というのもまた好き。
だから、本に囲まれているとなんかほっとする
池袋にはジュンク堂という8階建ての本屋さんがある。
マンガから専門書まで幅広いジャンルの本が揃っていて、
一日いても全然飽きることがない。(立ち読みどころか、各階に椅子があって座り読みもオッケーなのです)
ウロウロと店内を歩き回って 、
斜め読みを繰り返して、「これだ!」という一冊に巡り合う。
その瞬間は まるで古くからの親友と再会したかのような錯覚を僕に抱かせてくれる。
ジュンク堂の目の前にはスターバックスがあるので
巡り会った一冊と一緒にすてきな午後を過ごすこともできちゃったりする。隣でラテを飲むおねーさんも、隣でドーナツをほおばるおじさんも、手には本。 みんな考えることは同じだ。 そんなことに気づいては僕はちょっと嬉しくなる。
表現の引き出しを増やすには本を、活字を読むのが一番だと思う。
本を読んでいると、いいなぁって思う表現に出会う瞬間がある。
同じ作家さんの作品を何冊も読むと、その作家さんが好きな、好んで使う表現なんかも見つかったりする。そうするとなんだか得した気分になったり…。
作品のストーリーや、作者の意図するものを自分なりに噛みしめて読み取っていく、推測していく読み方もおもしろいけれど、表現に注目して読んでみると、また違ったおもしろさがある。
僕はいいなって思った表現をよくをパクります。
そして様々な機会でパクった表現を用いる。
僕が書く日記を読んでいて、その表現に何か覚えがあると感じたアナタは読書家ですね。気づかれなかったならば、僕は拝借していた表現を自分のものにできた、ということです。
自分の想いや考えを表現できる言葉のレパートリーが増えると、文章を書くのも、想いを言葉にするのも、とても楽しくなる。 そんな僕は書くこと、言葉で表現することが好きなんだなって思います。
「趣味は文章を書くこと」
この趣味はどこに活かされるというものでもないのかなぁと思うと、自己満足の域を出ない気がしますが、僕は文章を書いている時間が好きだし、何より新しい表現を得られたときはなんとも言えない嬉しい気持ちになる。
言葉も立派なアートなんだって思うんです。
誰でもその世界に容易に触れることが出来る。
でも、何よりも奥深い。そして無限だ。
人類が進化の過程で言葉を得たことに僕は感謝したい。
言葉があるからこそ
僕は僕の軌跡を言葉で記すことができる。
そして、胸にとどまる想いを解放できるんだ。
すげぇぜ。言葉って。
言葉で創るアート。それが表現。僕らだけの世界だ。
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私が、文章を書く上でのモチベーションを、今とは違ったみずみずしい(自分でいうのもアレですが。笑)、かつ小っ恥ずかしい感じに記しています(笑)
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