職場を変えた理由を振り返る
9月になりました。
そして今の職場に転職して6ヶ月目に突入しました。
急性期の医療機関であるという共通項はありますが、それでも
組織の空気、暗黙のルール 組織から求められる役割
上記は、組織が変われば当たり前のように変わるのだ、ということを実感しています。
以前の職場には丸4年勤めました。
丸3年を終え4年目に入った頃、常時30〜40のケースを抱え、日々あくせくしていました。ですが、中規模の病院だったので、スタッフの顔と名前も一致し、どんなときに誰にお願いをすればモノゴトがうまく回っていくかということが、わかってきて、それなりにスムーズに仕事が出来ていました。
色々なことがルーチン化していき、自分の容量をどこにどのように注ぎ込んでいけば、その組織でうまく立ち回れるかということが、したたかに、少しずつわかってきた頃、心の中に「慢心」の漢字二文字がちらつくようになりました。
その頃から、職場を変える という選択肢を考えるようになりました。
現職場は、以前の職場より100床ほど病床数の多い、急性期の病院です。
家のない人がたくさん来ます。ヤクザもん絡みの人も来ます。
性善説で関わると裏切られることも多々あります。
糖尿病を放置して、下肢の切断に至る患者さんがとても多いです。
(以前の病院では3年間で一人会ったくらいだったので驚きでした)
リハビリ転院も、超高齢のかたばかりで、オペ後の認知症の進行などですんなりとは行きません。
精神疾患をベースにもっている患者さん、そして家族の方が多い。
とにかく、平穏無事にするーっと終結するケースが非常に少ない。
転職して1、2ヶ月の間は、自分の今までの仕事のやり方に自信を失くすばかりでした。
特に病状的・身体的なアセスメントの甘さを痛感し、客観的事実を積み重ねるアセスメントのやり方を必死で再構築しました。
ですが、自信を失くすばかりではなく、自分が4年間で築いてきた実践が、他の組織においても、きちんと(それなりに)通用するのだ、ということを証明してくれる時間でもありました。
私自身にとって大事なのは、「ストーリー」なんです。
自分の歩んできた人生に整合性を与えてあげることの出来る「ストーリー」
それを自分の中に与えてあげられる「選択」か否か。
前職場を辞めて、今の職場に移る
という選択に、
「自分の実践を見つめ直すために、そして、さらに負荷の高い職業的筋トレを自身に課し、自身の実践力を高めるための道程とする」
というストーリーを描きました。
前職場で10年頑張るという選択肢もあったかもしれません。
ですが、その選択肢(ストーリー)を選ばなかった今、その選択肢(ストーリー)を選んだ未来を夢想することはありません。
私は楽な方に流され易い人間です。強固な意志を持ち続けることができないのです。
そして、そのことを自分自身もよくわかっています。
だから、もっと厳しい環境に身を置いて、自分の力量を再認識させることで、「おい!このままじゃ、おまえ、やべーんじゃねーか!!おい!!(笑」という内なる声を自分に聞かせ続けることで、自分が楽な方に流れないように、軌道修正をしてあげる必要があるのです。(自分は、ですよ。
前職場の上司、現職場の上司、共にソーシャルワーカーとしての確かな、かつ言語として後進に継承可能な実践力を有している方です。
現場での実践が10年を超えるまでは、尊敬すべきロールモデルを職場内に持っていたいなというのが個人的な希望でもあります。
上記を踏まえて、ロールモデルとしての上司、そして負荷の高い職業的筋トレを自身に課すことのできる職場環境、のふたつを満たしている今の職場で、しばらく修行に励みたいと思っています。
自分の歩んできた人生に整合性を与えてあげることの出来る「ストーリー」
それを自分の中に与えてあげられる「選択」か否か。
上記という「大きな物語」が満たされていれば、その先に出会うイベントに対して、意味を与えてあげることができる。
そんな風におもい、日々、生きています。(笑
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