ソーシャルワーカーである自分の給料がどこから出ているか?という問いについて考える

公開日: 2016/01/18 CSW CW MSW

とある当事者団体の方から、”所属機関に縛られないクライアントの医療・福祉・介護等をコーディネートするソーシャルワーク職を設けたい。既存の枠にとらわれずSWが活躍し、患者の安心・安全な療養生活を実現するというコンセプトでの創設”をと、お話いただく。


今、社会にとても必要とされている枠組みだと強く感じるけれども、制度に位置付いていないゆえ、資金的な困難が常に存在する。ソーシャルワーカーである自分の給料がどこから出ているか、という問いを考えると、前述した当事者団体の方の言葉を実現するに超えなければならないことがたくさんあることがわかります。

「既存の枠」を超えることができていないゆえ、どの制度にも当てはまらない人が制度の犠牲になる。自分が現場で働いていた時に感じたのは、日本のSwerの多くは、社会保障上の制度に位置付いており、ゆえに、組織の機能(つまり制度の枠外)に合わない支援をつくりだすことが難しいということでした。

当事者家族が代表をつとめる小規模の当事者団体の多くは、
・代表の手弁当で運営 ・会の代表として他の当事者の方から相談を受けている
というように、人もお金も基盤が弱い中で、中には、より多くの当事者を支える仕組みをつくるために、政策提言などに取り組まれている方もいらっしゃいます。






ですが、当事者団体の代表の方ご自身も当事者として、自分や家族の課題に対処しているゆえ、思うように活動ができていないという方も多いと聞きます。

ソーシャルワーカーやさまざまな支援者が自組織(制度の枠内にある)の外に出て、当事者団体とその代表の方をサポートする、もしくは協働することができれば、結果として、様々な当事者の方に支援を届ける道筋を強化することにつながるのではないか、と。

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