専門学校で教える経験を得て気づいたこと
今秋から、 専門学校の社会福祉士養成課程で保健医療サービスの授業を受け持 っています。
私が受験した当時(8年前)には、「保健医療サービス」 という科目はありませんでした。
試験科目数も13科目から16、 そして現在は18科目と数も多くなり、科目の内容をみると、 社会福祉士が必要とされている領域が広がっていることを感じます (あくまで、科目だけをみると、ですが。)
今週は、授業をする側に立ってみて感じた「 ものごとを構造的に理解しようとするクセをつけることの大切さ」 について、思ったことをお伝えしていきます。
私が受験した当時(8年前)には、「保健医療サービス」
試験科目数も13科目から16、
今週は、授業をする側に立ってみて感じた「
授業の準備で社会福祉士試験関連の教科書や試験対策テキストに目
例えば、私が担当している「保健医療サービス」では、
漫画「ブラックジャックによろしく」のフリー素材を活用し、「
・医療保険制度を学ぶ意義
例えば、総計50万円の請求書がきたが、
請求書を読み解くことができ、かつ、
・社会保障>社会保険>医療保険
そのうえで、医療保険は、社会保障のうちのひとつであり、
社会保障は憲法25条にて規定されている。
↓
社会保障は「社会福祉、社会保険、保健医療、公衆衛生、
↓
社会保障の方法と領域の内訳
↓
医療保険は、5つの社会保険のなかのひとつである。
↓
現場で、
↓
医療費支払いの相談を受けた際に、確認すべき事項と、
↓
細かい個々の制度の説明
ということを図式化して伝えました。
そのうえで、次に記す、
<社会保障の利用の優先順位>
(優先順位が高い↑)
1.損害補償
加害者が直接責任を負うもの。民法上の責任におよぶ(
2.業務災害補償
業務に起因する疾病に対して補償的に行われるもの(労災保険、
3.社会保険
加入者が保険上の事故に備えて保険料を納めるもの
(健康保険、国民健康保険、介護保険、船員保険、共済組合、
4.社会福祉
国民が生活していく中で不足するものを補うもの
(児童福祉法、老人福祉法、障害者総合支援法など)
5.公的扶助
(生活保護)
最低限の健康で文化的な生活を送ることが困難な場合に、
(優先順位が低い↓)
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社会保障制度の活用に限らず、アセスメントにおいても、
可能な限り構造的に理解する(そうするために、
本Blogを読んでくださっている方は、学生さんも多いと思いますので、
「現場でクライアントを支援すること」から、
教えることで教えられる、
<参考エントリ(横山の私見です)>
・ソーシャルワーク業界の人材(新人)育成について考える-
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