2つ目の誕生日
『この話の真なる当事者は誰か、という問い、だね!』
『2人が出会ったのに、越境し合わない理由はないでしょう!』
とある2人からもらった言葉。
いい人たちに恵まれたな、と改めて噛み締める。
『2人が出会ったのに、越境し合わない理由はないでしょう!』
とある2人からもらった言葉。
いい人たちに恵まれたな、と改めて噛み締める。
10/1は、骨髄移植から16年目。自分の第二の誕生日だった。
16年前。四国に住む40代の男性から、骨髄を提供してもらった日。
その日から顔も名前も知らない父親がひとり増えた。
そして、徐々に、その人の年齢に近づいてきている自分がいる。
その日から顔も名前も知らない父親がひとり増えた。
そして、徐々に、その人の年齢に近づいてきている自分がいる。
毎年10/1に、なると想像する。
第二の父親が、どんな想いで、どんな理由でドナー登録をしたのか、と。
いつ、どんな天気の日に、どのようにして、適合者が現れたことを知り、そのときなにを思ったのか、と。
第二の父親が、どんな想いで、どんな理由でドナー登録をしたのか、と。
いつ、どんな天気の日に、どのようにして、適合者が現れたことを知り、そのときなにを思ったのか、と。
家族はいたのか?家族は骨髄を提供することになにを言ったのか。奥さんがいたなら、心配しただろう。
仕事を休んで検査に行ってくれたのだろう、職場から理解は得られただろうか。
仕事を休んで検査に行ってくれたのだろう、職場から理解は得られただろうか。
骨髄採取当日、なにを思ったのだろうか。提供者への移植が無事終わったことを知り、なにを感じだろうか。15歳の少年からの言葉の拙い感謝の手紙になにを思ったのだろうか、と。
1年、また1年、年をおうごとに、想像の中の情景は色合い豊かに、自分の時間を埋める。
自分が大切にしたい人をできる限り大切にしたいと、改めて、ゆっくりと静かに思う1年に一度の日。
あなたが、この世界に繋ぎ止めてくれた我が命。生きねば。
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