クライエントとはじめて会う際に必ずすべきこと
公開日: 2015/02/05 インテーク 言語化 自己覚知
入職1年目、医者から患者さんの家族への病状説明に同席したときのことです。
50代くらいの男性のご家族から、訝しげな眼差しで、顔とネームプレートを覗き込まれたことがありました。無言でそうされたので、そのときは「怖い人だな」と思ったくらいで、自分の行動を省みることはありませんでした。
ですが、考えてみれば、それは当然のことでした。病院のスタッフであるとはいえ、本来は、「部署も名前も知らない人間が、なぜ自分の家族の病状説明に同席するのか?」ということへの説明が為されなければいけませんでした。ですが、私はそれを怠り、病状説明が行われる部屋の席に座ってしまったのです。「所属部署、名前、なぜ、この場に同席するのか」を端的にお伝えし、同席をすべきでした。みなさんは、クライエントに対してしっかりと自己紹介をしていますか?
【学んだこと】
クライエントに対して「所属部署、名前、組織での役割」をきちんと伝えることは、信頼関係を築くための入り口である。
【当時、そのとき思ったこと】
怖そうな家族だなあ。退院したくないとか言うのかもしれない。イヤだなあ。
【今、振り返って思うこと】
・クライエントの目を見て、自分の所属部署、名前をしっかり名乗ることが大切。
・その際に、所属機関内において提供できるサービスを簡潔に伝えることも大切。
これらは、当たり前のことですが、だからこそ、丁寧にしっかりとクライエントに伝える必要があります。初対面のクライエントとの出会いの場面はいくら大切だと言っても言い切れません。自己紹介をしっかり行うことは、「この時間をクライエントであるあなたに対して惜しみなく提供します」という真摯で誠実なる態度表明でもあります。