夏休みにゆっくり読書のススメ〜勝手に12選〜
公開日: 2014/07/31 勝手にブックレビュー 読書記録
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ゼロ年代の想像力、リトルピープルの時代で有名(界隈では)な、
宇野さんがインタビュアーになっておこなわれた様々な領域の開拓 者たちとのインタビュー集。駒崎さんの以下の言葉を読めただけで買った意味がありました。
『この日本社会をどう変えるか、僕は純粋に考え続けてきました。
政治という回路も遅いし、市民運動的なアプローチ力も弱い。
であれば、
それを制度化するロビイストとしてふるまうことで、
乗せて制度に接続して全体を救うという方程式があるのではと考え
駒崎さんがどれだけすごいかが如実に表れている言葉だなあと。
ここまでシンプルに、
あまり見たことも聞いたことがありません。
他の対談もおススメなのでぜひ!!
他の対談もおススメなのでぜひ!!
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2.BRUTUS特別編集合本・本屋好き
雑誌「BRUTUS」の全国本屋さん特集。
北は北海道、南は沖縄まで、BRUTUS編集部が全力をもって
おススメする”こだわりの本屋さん”特集。
個人的には京都の恵文社一乗寺店が、激おススメです。
棚のつくりが絶妙で、 今まで買ったことのないジャンルを買わせる不思議な魅力がありま す。京都に行ったら必ず行くお店。京都に行かれた際にはぜひ!
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3.パターン・ランゲージ-創造的な未来を創るための言語-
慶応SFCの井庭さんメインのインタビュー形式の一冊。
元々パタン・ランゲージ自体は建築で用いられていた概念で、
「街」と呼ばれるものが、 どのような建築的な構造パターンを有していると
人が集い、豊かなものとしてつくられていくのか、ということを「 パターン化」して、
そのパターンをランゲージ(言葉)に置き換えたものです。
その考え方自体が、建築だけに留まらず、多くの領域で活用可能な
概念であると注目を浴び、慶応SFCの井庭さんは、 プレゼンテーション等に応用し、
プレゼンテーション・パターンをつくり、 いくかのパターン化されています。
元々の建築学の方のパタン・ランゲージは非常に高いのですが、
私は池袋のジュンク堂で一目惚れして購入しました。
私は、ソーシャルワーク・パターンを創れると考えているので、 おいおい
そのあたりのことにも手をつけていきたいと思っています。
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4.研修開発入門---会社で「教える」、競争優位を「つくる」
今後、研修を企画する側に立つかもしれない以上、
学ばねばとおもい5,6冊読んだ中で、一番の良著でした。
研修企画、研修のデザイン、研修講師選定、 研修のPRと事前コミュニケーション戦略、
研修企画、研修のデザイン、研修講師選定、
研修準備、研修実施、研修フォローとレポート、事後アンケート… という研修フローをわかりやすく示し、
まさに入門なのですが、バイブルになりそうです。
東大の中原先生の本は結構読んでいるのですが『 実践者たちに有用な「知」を授けたい!
東大の中原先生の本は結構読んでいるのですが『
受け取ってほしい!現場で活用してほしい!』 という真摯なメッセージがヒシヒシと
伝わってくるので、文章から伝わるジェントル感から、 勝手にファンになっています(笑
値段の数十倍以上の価値があると思った一冊でした。
値段の数十倍以上の価値があると思った一冊でした。
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少し前の本ですが。
「学ぶとは、自分のネットワークの質を最適化することである」
「知のシェア」が自分と組織を変える。
組織内のソーシャルラーニングを主に扱っているのですが、
組織を「業界」、「職能」と読み替えることができる。
学習って、適切なプロセスと環境(ツール、人など)と、
内発・ 外発どちらかの動機がないと駆動しないのだなあと再考した一冊。
「学ぶとは、自分のネットワークの質を最適化することである」
「知のシェア」が自分と組織を変える。
組織内のソーシャルラーニングを主に扱っているのですが、
組織を「業界」、「職能」と読み替えることができる。
学習って、適切なプロセスと環境(ツール、人など)と、
内発・
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6.臨床哲学 鷲田清一氏 著作セレクト
鷲田さんの臨床哲学における言葉を取り扱い方は、
ソーシャルワーカーがクライエントの言葉をどう取り扱うか、
ということを考える際に多くの思考のヒントを与えてくれます。
以下、勝手に5選、どれも良著ですが、心理学者の故 河合隼雄氏
との対談集である「臨床とことば」から入ることを個人的には
おすすめします!
臨床とことば http://goo.gl/VF9TWK
てつがくこじんじぎょう http://goo.gl/wpJQG1
聞くことの力 http://goo.gl/XJ9gI1
待つことの力 http://goo.gl/PQEcDD
語りきれないこと http://goo.gl/U3mhQH
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7.ある奴隷少女に起こった出来事
1820年代のアメリカ、ノースカロライナ州。 自分が奴隷とは知らず、
幸せな幼年時代を送った美しい少女ハリエットは、 優しい女主人の死去により、
ある医師の奴隷となる。 35歳年上のドクターに性的興味を抱かれ苦悩する少女は、
とうとう前代未聞のある策略を思いつく。 衝撃的すぎて歴史が封印した実在の少女の記録。
150年の時を経て発見され、 世界的ベストセラーになったノンフィクション。
2013年、文芸書大賞第一位(啓文堂書店)
昨年、密かに界隈では話題になった一冊。
訳者の堀越ゆきさんの存在無くしては翻訳されることはなかったで あろう一冊。
奴隷制度や、人身売買について、他フィクションですが、 以下もおススメです。
奴隷制度や、人身売買について、他フィクションですが、
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8.弱いつながり -検索ワードを探す旅-
東浩紀氏は、「動物化するポストモダン」、「一般意志2.0」 等で
有名ですが、ご存知の方の方が少ないかもしれません。
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旅は「自分」ではなく、検索ワードを変える。
『身体がどういう環境にあるかで、検索する言葉は変わる。
旅は「自分」ではなく、検索ワードを変える。
『身体がどういう環境にあるかで、検索する言葉は変わる。
欲望の状態で検索する言葉は変わり、見えてくる世界は変わる。
裏返して言えば、いくら情報に溢れていても、 適切な欲望がないとどうしようもない。』
(本書内から抜粋)
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”適切な欲望”ってなかなかむずむずさせるいい言葉だな、と。
(本書内から抜粋)
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”適切な欲望”ってなかなかむずむずさせるいい言葉だな、と。
適切な欲望を見つけられない人の方が圧倒的多数だろうと思う。
溢れる情報は、個人の選択の機会を増やしてくれるようにみえて、
結局は個人の欲望をどこに焦点化させるかということを決めるため の
フィルターを曇らることの方が多いように思う。
溢れる情報は、個人の選択の機会を増やしてくれるようにみえて、
結局は個人の欲望をどこに焦点化させるかということを決めるため
フィルターを曇らることの方が多いように思う。
情報は溢れ、累乗的に増えていくけれど、
浴びる情報量に比べて、人間の行動できる量が増える
ということはあるはずがないわけで、
でも、それを見誤って、浴びる情報が増えるに比例して、
細切れの時間を「何かで埋めたがる」
と、長くなりそうなので、
でも、それを見誤って、浴びる情報が増えるに比例して、
細切れの時間を「何かで埋めたがる」
と、長くなりそうなので、
あとはぜひ本書を読んでみてください。東浩紀氏史上、一番読みやすいので万人におススメです!
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9.クラウドからAIへ
AI概論としても、近未来SF的な話としても
ワクワクして読める一冊。
援助者領域でも、「○○市、△という資源リスト!」 と言って指示すれば、
援助者領域でも、「○○市、△という資源リスト!」
AIがそれにあう情報を提示してくれるとか、 クライエントの諸々の要素を言葉にすると、
援助者のAIが援助者が過去に経験したケースや、もしくは「 数多の援助者たちが積み重ねた
援助データベース」を参照して、 リスクや援助過程のアウトラインを描き、提示したり等、
そういうこともあり得るだろうな、と思って読みました。
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10.現役経営者が教える ベンチャーファイナンス実践講義
ファイナンスの「ファ」も知らなかったので、それ系の本を3、4冊読んだ中で一番よかった。起業前、起業後という時間軸の流れの中で、必要なファイナンスの知識を織り込んでくれているので、とってもわかりやすかった。
創業以後、エクイティファイナンスを行う際に、株をたくさん発行すると、既存の株主の持っている割合が薄まる(持ち株比率が下がる)ことを「ダイリューション」というとか、知らなかった(汗
Stageごとに必要な資本政策の考え方がざっくりわかる良著。
疑似創業をイメージすると、より一層理解が深まります。
創業以後、エクイティファイナンスを行う際に、株をたくさん発行すると、既存の株主の持っている割合が薄まる(持ち株比率が下がる)ことを「ダイリューション」というとか、知らなかった(汗
Stageごとに必要な資本政策の考え方がざっくりわかる良著。
疑似創業をイメージすると、より一層理解が深まります。
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11.ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき
シンギュラリティ(技術特異点)について深く知りたくなったので購入。著者が主張する未来は以下。まだ詳しく調べていませんが、映画内にもあった描写等見るに、この本が大分参照されている印象を受けました。600ページくらいあるので、さらっとめくりながら目につくところを流し読み。
2020年〜
AI が人間並みに。
2030年〜
ナノ単位の小ささのロボット(ナノボット)で体内から多くの病気を治せるようになる。
同じくナノボットで脳内からヴァーチャル空間に完全没入できる。
2040年〜
人間の脳内の情報をコンピュータにコピーできるようになる。
著者があらゆる分野の技術的予見をしています。
遊び、仕事、そして宇宙まで…。予言の多くは胸躍るようなSF的な論が為されるのですが、どれも実現しそうだと思える。以下、「学習」の項について抜粋。
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その他、光速を変化させる、とか、面白すぎてやばいです…
想像力を臨海突破させたいとき、読むべき一冊。
自分の既存の想像力に、他者の想像力を強制接続させて、未来のイメージを拡張する、っていうのは荒技だけど、一番手っ取り早いんですよね。
にしても、面白すぎて、時間をどんどん取られそうな一冊。
2020年〜
AI が人間並みに。
2030年〜
ナノ単位の小ささのロボット(ナノボット)で体内から多くの病気を治せるようになる。
同じくナノボットで脳内からヴァーチャル空間に完全没入できる。
2040年〜
人間の脳内の情報をコンピュータにコピーできるようになる。
著者があらゆる分野の技術的予見をしています。
遊び、仕事、そして宇宙まで…。予言の多くは胸躍るようなSF的な論が為されるのですが、どれも実現しそうだと思える。以下、「学習」の項について抜粋。
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「教育の本質は、われわれが非生物的知能と溶合うとき、再び変化することとなる。そのときにわれわれは、知識と技能を、少なくとも知能の非生物的な部分については、脳内に直接ダウンロードする能力をもつことになるだろう。今日、我々が使う機械は日常的にそれを行っている。
もし自分自身のラップトップコンピューターをスピーチや文字認識、翻訳、インターネット検索、いずれかの分野で最高水準にしたいと思ったら、コンピューターに正しいパターン(ソフトウェア)をすばやくダウンロードするだけでよい。
われわれの生体の脳にはまだ、学習の成果物であるニューロン間結合や神経伝達物質をすばやくダウンロードするためのCOMポートに相当するものはない。
それは現在われわれが思考に用いている生物学的パラダイムの数ある重大な制限のひとつであり、特異点を過ぎればそれも克服される。
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その他、光速を変化させる、とか、面白すぎてやばいです…
想像力を臨海突破させたいとき、読むべき一冊。
自分の既存の想像力に、他者の想像力を強制接続させて、未来のイメージを拡張する、っていうのは荒技だけど、一番手っ取り早いんですよね。
にしても、面白すぎて、時間をどんどん取られそうな一冊。
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12.医療ソーシャルワーカーの必携本
過去に上記を個人ブログでまとめましたので、
よければご覧になってみたください。