(Books)福祉教育はいかにあるべきか: ゼミの方法と論文指導 二木 立 (著)

公開日: 2014/03/26 研究 勝手にブックレビュー 読書記録

SCA学生支部代表に紹介頂いた一冊。
福祉教育というか、自分が自主ゼミとか勝手に私塾みたいものをやる上で、参考になるアイデアが盛りだくさんでした。巻末の参考文献・著作が、とってもボリュームあって、そこだけでも価値がありますね。




示唆深かったのが、以下。


『「研究を現場・実践と直結させない」ことも重要だと考えています。なぜなら理論研究にせよ実証研究にせよ、研究の王道は「現実の認識を深める(できれば認識枠組みを変える)ことに寄与する研究」であり、「実践に直接寄与する研究」ではないと思っているからです。無理に研究と現場を直結させようとすると、「結論先にありき」の歪んだ研究になる危険があります』


研究の結果、「現実の認識を深める(できれば認識枠組みを変える)」ものを生み出すことができれば、現場の人によっても有用でしょうし、何より、「個」の経験・思考・着想からの「汎化」が成された証左でもあるのだろうと思いました。


大学院を目指される方にもおすすめの一冊。


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