ソーシャルワーク部門のミーティング実施のメリット&今後の個人的展望とかについての雑記

公開日: 2013/09/12 MSW キャリアデザイン 教育 思索 自分史




ウチの病院では、毎朝1時間ソーシャルワーク部門でミーティングを行っている。


MT内容は、各MSWの担当ケース報告(全ケース)
各ケースについて、担当者として、どういった見立てを元に、何を目的として、今日はどう行動するか。というようなことを毎朝プレゼンする。


朝の1時間ミーティングに割くことで、仕事にしわ寄せが来るよう思っていたのだけど、逆にメリットの方が多いというのが今のところの結論。



メリットは3つある。



・クライエントへ提供する援助の質を高めることができる。
(各MSWがバックアップシステムとしての+3名のMSWの視点を得られる)


・部署としてケースを援助するというスタイルを取ることで、院内外の他機関・他部署へのプレゼンスが高まる。
(各MSWが、部署全体の全ケースをだいたい把握しているため、担当者不在であっても、必要最低限の代行等が可能になり、「担当者がいないと誰も何もわからない」という事態がほとんど起こらない)


・各MSWの実践能力の向上の機会になる(主にアセスメント→プランニング)
(毎朝のケース報告は、そもそも担当者がケースを見立てることができていなければ、他のMSWが納得し、アドバイスをできるような下地さえもできない。
毎朝、ケース報告をすることで、実践の言語化、かつ、アセスメントに客観性を与え、より一層のアセスメント→プランニング、への過程の検証が可能になっている。)



そして、全ケース報告ミーティングが可能になるのも、経験年数20年越えのBOSSがいるからだろうと思う。BOSSに育ててもらったという想いは非常に強い。


ここ数年で、部署内で担当する全ケース数は増加しているけれど、体感的なヒマ値がどんどん増えていっているのは、きっと、各々のMSWの実践能力が向上しているからなのだろうな、と思っている。(参照:
『ヒマ論』 -アドレナリン分泌型援助スタイルからの脱却を目指して-


新メンバーが来たら、より層が厚くなり、部署全体としてのパワーアップするなーと嬉しく思うとともに、やはり、一度今のところを去り、ソーシャルワーク部門の層があまり厚くないところ機関に行った方が、自分にとっても、業界にとってもいいのかもしれないなーとぼんやり思ったりしている。


とある機関で育ててもらった中堅が親元から巣立ち、他機関で後輩を育て、後輩を中堅まで育て、他機関へ巣立たせる。そういう「卒業型」の人材循環がある一定量ないと、業界全体の人的資源の活用方法としては、もったいないんだろうな、と。



正直、どういう機関で働くかということには、最近はほとんど興味が湧かない。
それは、おそらく、どういった機関であっても、それなりの質のものを提供できる自信がついた(つけてもらった)からだと思っている。


だとしたら、「中堅として、後輩を育てる機会があり、そこで下を育てつつ、実践に取り組み、部署マネジメントに関われるところ」というキーワードを最優先にもってきて、早めにどこかに転職するっていうのも一案。


今の病院に転職することを決めたとき、30歳までというおぼろげなイメージで来たのだけど、そのイメージ通りに、今のところで仕事ができているので、そろそろ潮時を考えるべき時期かなと。



・実践+教育の機会を現場で得られるポストでソーシャルワーカーとして働く。

・SWの社会的認知度を高める+次世代の若手SWに必要な「知識を得る、技術を学ぶ、機会を創る」コミュニティを他領域と協働しながら、つくる。

Social Change Agency 設立をしました。

・書くことで、社会的認知度を高める+教育に寄与できるような活動を行う。


→年内にとあるご報告ができるかと思います。



この3本柱をバランスよく育てつつ、30代に突入するのが、短期目標。
時間は、すぐに過ぎていっちゃうから、考えが浮かんだら、実現に向け、歩を進めよう。


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