ことばの力学-応用言語学への招待 白井恭弘 岩波新書(Books)
公開日: 2013/07/07 勝手にブックレビュー 読書記録
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内容(「BOOK」データベースより)
ことばは知らない間に人間の行動を左右する。標準語と方言、
英語と現地語など、複数の言語が関わる状況では、優劣を
生み出す無意識の力学が働く。問題を科学的に解決するための
言語学─応用言語学の最新の研究から、外国語教育、
異文化との接し方、法言語学、手話、
第I部 多言語状況
1 標準語と方言
2 国家と言語─言語政策
3 バイリンガルは悪か
4 外国語教育
5 手話という言語
第II部 社会の中の言語
6 言語と文化
7 無意識への働きかけ─政治・メディアのことば
8 法と言語
9 言語障害
10 言語情報処理はどこまで来たか
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書店でタイトル買いをした一冊だったのですが、
でしたので紹介します。
応用言語学とは「
と著者は定義しています。第一部は学術的な内容ですが、第二部の
「社会の中の言語」は俄然おもしろくなります。
言葉が無意識にどのように働きかけるか、ということを3.
を例に出し、ニュースの作られ方、
の重要性、どのような言葉を使い現象を説明することにより、 伝わるメッセージは
異なる、など、政治・ メディアに対して批判的な視点で対峙するための方法につい
ても触 れています。
日々触れる言語が、他者のどのような意や欲望を通して、 生まれたものなのか、
日々触れる言語が、他者のどのような意や欲望を通して、
ということに、思考を及ばせる上で、読んでおいて損のない一冊です。
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