メールマガジンを発刊しました
公開日: 2012/03/28 MSW SW解体新書制作委員会
このたび、メールマガジンを「まぐまぐ」から発刊することになりましたので報告いたします。(ソーシャルワーク実践解体新書制作委員会のスピンオフ企画として生まれました)この春からブログも5年目に突入します。
ブログを書いていなかったら出会うことのなかった方がたくさんいると思うと、本当に書いてきてよかったなと素直に思います。
私がブログをはじめた理由は以前にも記した通り、奥川幸子さんの「身体知と言語―対人援助技術を鍛える」を読み、強烈な危機感に襲われたことがきっかけです。奥川さんの本を読み、自分の仕事から得た知を体系立てて積み上げていくことを自分も目指したいと思ったのが一番の理由でした。
ブログをはじめて3年目に入った頃、ブログ経由で学生さんや同業者の人や転職したいという人からメールをいただくようになり、自分の振り返りのために書いていたブログが他の方々に見てもらっているということに気づき、「自分の振り返り」に加えて「発信する」という意識が芽生えました。
「発信する」という意識の芽生えは、「なぜ書くのか」という問いを私の中に生みました。
「自身の実践の根拠を積み上げるため」
「新人さんたちにエールを送る、鼓舞するため」
「ソーシャルワーカーの仕事に興味を持ってくれた人にその仕事をわかりやすく伝えるため」
以上の3つが今現在の私の答えです。
「ソーシャルワーカーの仕事に興味を持ってくれた人にその仕事をわかりやすく伝えるため」という意識と目的で「医療ソーシャルワーカーという仕事」というエントリを記しました。去年の7月に記し、今現在、約2500回の閲覧があります。少しは一助になれたかなと思ったりしています。
「新人さんにエールを送る」という意味では、「ブログを読んで、仕事を辞めたい気持ちから救われている」「もう少し仕事を頑張ってみようと思えた」というようなメールをもらえたことがすごく嬉しかったです。
元気に、前向きに、外に出て行ける人は、職能団体で交流も持てるだろうし、モチベーション補充に事欠かない。でも、心折れそうで、外に出て行くパワーが今は持てない、そんな新人さんにエールを送りたかった。自分が、奥川先生の書籍に救われたように、誰かのそんな一助になれたらなと思ったのです。今も、その気持ちは変わりません。
モチベーション補充のツールとして、栄養ドリンク的にこのブログを読んでもらえたら、私はそれだけでとても嬉しいです。
ですが、ブログを書く中でなにより、一番恩恵を受けたのは誰でもない自分自身でした。
「個別のケース」についての言及は一切しないというルールを設けたことで、実践から得た知を抽象化して一般化するという訓練を積むことができました。
書けば書くほどその時点の自分自身の仕事に関する考えは整理され、そしてそれがアップデートされていく過程を自己認識できたのです。自分自身の変化に意味付けをすることもできました。
私は、書くということは考えることと同義なのだと思っています。
書けば書くほど、自分の考え方の枠組みは更新されていきました。
そして、ソーシャルワークに関する知を、体系化・類型化することができました。
これらは今後もアップデートをし続けていくでしょう。
この習慣化した、ソーシャルワークの言語化を試みる、という「書く」行為。
ソーシャルワーカーが、書くことで得られる多くのものについて、私自身の経験から考える方法論みたいなものを伝えていくことができるのではと思ったのが、メールマガジンを発刊した大きな理由です。
ブログでは、私自身の考え方等のコンテンツを出していますが、メールマガジンでは、「ソーシャルワークの仕事を言語化する」そのプロセス・方法についての発信をしていきたいと思っています。
メールマガジンの名称は「ソーシャルワーク、言語化のススメ」としました。
ススメは「書くことの薦め」と「前に進め!」の「進め」
「書くことによって、前に進もう!」という意味を込めました。
5人でも10人でも「実践を言葉にすることで得られるもの」を感じ、得てほしいなと思っています。
「書いて考えること」についての自分が得てきたやりかたや、伝えられること全てを出していきたいなと思っています。そうすることで、私自身がより一層大きなフィードバックを得られると思っているので、しっかりとしたコンテンツを発刊していきたいと思っています。
多くの方々と一緒に、ご自身のソーシャルワークを言語化していく方法について考える機会になればよいなと思っています。ご興味のある方は、ぜひ、以下から登録をお願いいたします。
「ソーシャルワーク言語化のススメ」(左記リンク:メルマガ詳細ページ)